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不祥事件の発生は、予測できるか。
不祥事件は、個人行動の結果でありその原因は個人にあると考えて、その個人が不正ができないように業務手順や手続きを改善したり、管理を強化することは無意味ではない。
しかし、これらの対策だけでは、不正をやろうと思った時、人はやる。人が作った仕組みは人が破ることができる。
もう一つのアプローチは、「不正をする気にさせない」「不正を思いとどまる」対策だ。
個人の行動は本人の意思や能力、意欲だけで決定されるわけではない。組織における行動は、個人以外の要因が強く影響を与える。組織は、構成員によい影響も悪い影響も与える。
「潜在的不正発生可能性診断」とは、89項目に回答することにより所属別の不正要因の割合を診断報告します。
89項目には不正のトライアングル理論の3要素が質問項目に設定されており、コード別に「動機」「機会」「正当化」のデータを収集できます。つまり、ある営業店における「不正せざるを得ない」「不正はできる」「不正してもよい」と思っている職員の割合を出すことができるのです。
所属別の「潜在的不正発生可能性ランキング」は、所属長にとって大きなインパクトがあります。
大事なことは、調査データを活用して信用金庫・営業店の健全化を促進し、不祥事件を未然に防止することです。報告書には健全化のための具体的な提案も盛り込まれています。
内部管理体制の強化で業務手順や手続きが複雑になり、書類が増え、管理業務が増え、職場はますます仕事がしづらくなっています。
不正防止のためにはそれも必要ですが、もっと前向きな“不正をする気持ちにならない信用金庫づくり”の取り組みも必要ではないでしょうか。
本調査が依頼される場合の多くは、残念ながら“不祥事件が起きてから”なのです。しかし本来は、不正の芽を事前に摘む、未然防止に効果的な調査です。
【お知らせ】中国地区セミナーの開催。
7月の東京に続き、中国地方(広島)で「組織運営の健全化セミナー」を開催します。
日程:8月1日(水)
時間:13:00~14:30
会場:中国地区信用金庫協会 会議室
主催:一般社団法人中国地区信用金庫協会
●セミナーでは、健全度調査についても講演します。(一部内容、掲載します)
『信用金庫 組織運営の健全度調査』について説明します。
この調査は、信用金庫専門の組織調査です。金融機関の不祥事件の研究や職員研修の実績から開発した、信用金庫の健全度を把握する調査ツールです。
不祥事件が発生すれば監督官庁(以下、当局)の指導のもと再発防止に取り組むこととなります。当局も従来の内部管理強化の指導はもちろん、人材育成や組織文化にまで訴求してきます。
不祥事件の原因は、組織運営の不健全性にあり、組織運営が健全であれば不正は未然に防止され再発は防げるのです。
本調査は、「組織文化」「経営管理」「人事施策」の3分野に関して“組織運営の健全度”を調査報告します。さらに3分野を25要素に分類し89項目の質問でデータを収集します。
職員一人一人が無記名でWeb上の質問項目に対して5択をクリックして回答します。営業店でインターネットの接続が不可の場合、回答票(紙)を配布、アンケート記入後に回収し、弊社でデータを集計します。
最も興味のあるデータは、「どの部署で不正が行われているのか、これからどの部署で不正が行われるか」だと思います。
本調査は、調査コードを設定しますので(1)役職別(2)男女別(3)所属別の健全度がわかります。健全度が低ければ不祥事件の発生可能性が高いと考えられます。
調査コードと質問項目のクロス分析によって“健全度”を詳細に分析できます。このデータによって役職別、男女別、所属別の健全化対策が立てられるということです。
本調査では、さらに「潜在的不正発生可能性診断」を報告します。≪続く≫
セミナー概要のご紹介
信用金庫は、地域の人々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした共同組織の金融機関です。金融サービスを通して、地域の一員として信頼を構築し地域の発展に寄与しなければなりません。
信用金庫がその使命を全うするためには、組織が健全に運営されなければなりません。
健全とは、人でいえば「心身ともに正常で健康である」状態です。組織であれば「職員が活き活きと働き、ルールを守って適正な収益を上げている」状態です。
組織が健全に運営されていれば不祥事件を未然に防ぎ、再発を防止することができます。信用金庫を取り巻く環境は厳しく、競争は激しさを増すばかりです。組織内部に目を向ければ様々なプレッシャーの中、限られた職員で多くの業務を適切に処理しなければなりません。
このような状況が、収益の悪化、職員のストレスの増加や離職を招き、結果として不祥
事件が発生するのです。
本セミナーは、組織運営の健全度を調査分析する方法や調査後の具体的な健全化対策を提示いたします。
【お知らせ】組織運営の健全化セミナーを行います。
【講座名】人事担当者セミナー
【テーマ】組織運営の健全化の取り組み ~不祥事件を未然に防ぐために~
【日 時】7月18日(水)
【会 場】東京都信用金庫協会 京橋別館
【主 催】一般社団法人東京都信用金庫協会
【内 容】 (1)金融機関の健全性とは何か
(予 定) (2)不祥事件の原因は組織にあり、事故者は組織が生み出す。
(3)職員は、いきなり事故者になるわけではない。
(4)職員に影響を与える3つの要件
①健全な「組織文化」が不正を未然に防ぐ。
②店長の健全な「経営管理」が不正を未然に防ぐ。
③健全な「人事施策」が健全な職員を育てる。
(5)「健全度調査」で「限界職場」を見つける。
(6)職員に「動機」「機会」「正当化」を与えるな。
(不正のトライアングル理論:ドナルド・R・クレッシー)
(7)どんなデータが出ても対処法はある。
(8)健全化取り組み事例
質疑応答
以 上
母校(中央大学)の集い(南甲倶楽部)に参加した。
先日(4/12)母校の集まり(南甲倶楽部)に参加しました。
久しぶりの参加でしたが、4月の誕生月会員ということで贈り物もいただきました。短い時間でしたが、大先輩と飲食し、学生時代の懐かしい思いとともに楽しいひと時を過ごすことができました。
(さすがに、会員の皆さんは多方面で活躍されている人ばかりでした。)
南甲倶楽部とは、「 ビジネス界をリードする白門OBの親睦・研鑽、母校支援の組織です 。」(以下、HPより http://www.nanko-club.jp)
中央大学は建学以来、法曹界、言論界、政界、スポーツ界など各界に多数の人材を輩出してきました。その中にあって、経済界は最も多くの学員(卒業生)を擁し、その時々に時代を先導する偉大な人材を育んできました。南甲倶楽部は経済界で活躍する学員によって設立されました。
南甲倶楽部は、中央大学を卒業し経済界で活躍する先輩方により、親睦と研鑽を目的に、1952年(昭和27年) に結成されました。
以来60年以上の歴史において、時代を代表する経済人が参加し、学員会(同窓会)の中でも有力な組織に成長し、会員数は約950名を超え、中央大学関係者はもとより、経済界においても知名度を持つ団体になっています。