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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉚
■学生時代の勉強は、リーダー養成にどう役立つのか。
中学生や高校生は、進学のために受験勉強をします。大学生であれば就職に必要な勉強があります。
学生の本分は学業ですので、勉強をすることはとても健全なことです。
一般的によい成績を収めた生徒や難関校の卒業生は就職に有利である、と考えられています。そのため親や先生は子供の将来を考え、勉強を熱心に勧めます。
「公務員」を志望する人は、公務員試験に合格する必要があります。会社にも入社試験がありますね。学校のカリキュラムとは別に資格取得の勉強もあります。
(多くのニーズが見込め、その価値が広く認知されると市場ができます。今では就職・受験勉強を支援する事業者はたくさんいます。市場に事業者が増えると、競争が起こるので事業者は創意工夫をしてさまざまなサービスが提供されるようになります。)
自分が望む就職や職業に就くための勉強は、とても大事です。成果を出すためには相当な努力と時間が必要なため、学生時代のほとんどの時間を勉強に費やす人もいるでしょう。
学生時代の「勉強」とビジネス・リーダーの「キャリア」には、どのような関係があるのでしょうか。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二
リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉙
ガイドラインの前文にある、「異年齢との交流の中で、生徒同士や生徒と教師等との好ましい人間関係の構築を図ったり、学習意欲の向上や自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、生徒の多様な学びの場」は、リーダーとしての資質向上の大きな機会です。
そのためには、「生徒の自主的、自発的な参加」による部活運営が前提です。
生徒である部長や主将、キャプテンといった立場は、正にリーダーシップを体験から学ぶ機会です。そのリーダーを目の当たりにしながらメンバーもリーダーシップを学びます。
しかし、「自主的でなく、自発的でない」部活運営であれば、マイナスのリーダーシップ学習の場です。
指導者を中心とした部活運営は、生徒に服従を求める管理をおこなうため、リーダーは指示命令系統の一部に組み込まれます。
同じ生徒という立場であるのにリーダーは、指導者の代弁者であり部員を説得する係、部員の様子を連絡するという、まるで中間管理職のような役割にあります。
そんな「リーダー(と呼ばれる人)」にメンバーは魅力を感じるでしょうか。「あぁ、リーダーってそういうことをする人なんだね」「大変だね」「なりたくないよね」
本来のリーダーは、違いますね。しかし、人は現実に目の当たりにしていることから学びますので「刷り込み」は確実に進みます。
このような体験によって、将来のビジネス・リーダー候補がリーダーシップの分野から離れていくのではないでしょうか。
指導者にとって、部員は「部下」でもなければ「子分」でもありません。リーダーに本来の役割を与え、環境を整えて「自主的な部活運営」を任せれば教育的効果は大きいと思います。
これは、学校の部活の話です。しかし、会社でも同じような状況があるのではないでしょうか。学校から会社に、そのまま持ち込まれているのです。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二
リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉘
学生時代の部活動体験は、キャリア形成に影響を与えます。それは、ビジネス・リーダーに必要なことの体験学習ができるからです。
運動系や文化系の「活動内容」の違いはありません。その部活の目標達成活動には必ずリーダーシップが求められますので、リーダーであってもメンバーであっても学ぶことは多いはずです。
学生時代を、部活動に充てる者とほとんどの時間を一人で過ごす者とでは、学業とは別の社会で求められる知識や能力、体験から習得する知恵には大きな差がでるでしょう。(極端な対比です。)
もちろん、学生時代に部活以外の活動や人との関わりなどでも社会や会社・組織で必要なことを学べる機会はたくさんあります。(例えば、アルバイトやボランティア、留学、異文化に触れる旅行などなど)
言いたいことは、会社で活躍するリーダーには、学生時代から社会的能力を体験から学ぶことが有効だと、いうことです。
しかし、一部では「学校教育の一環」を逸脱している部活動もあるようです。
卒業後の進路や職業選択は本人の自由であり、かつ多様化しているので部活動の延長に進学、就職、起業などがあっても何ら不思議ではありません。
しかし、学校生活のほとんどが部活に費やされることは健全とはいえません。本人や本人を支える家族の時間、体力、メンタル、金銭的な負担が強いられる場合があります。
その部活動が、本人や家族が望むビジネス・キャリアに直結するものであれば理解できます。プロ(職業)の世界で早く成功するためには、早い段階での準備と他を犠牲にした集中的な活動が効果的かつ効率的です。
しかし、そうでない「学校教育の一環として」の部活動であれば、やりすぎは逆効果です。学校教育の一環で、「そこまで」やる必要があるのでしょうか。
(限られた学校生活で社会で活躍するために学ぶべきことはたくさんあります。そのための望ましい生活環境があるでしょう。)
つまり、プロ化を目指す養成機関と「学校教育の一環として」の部活動をはっきりと分ける必要があるのではないでしょうか。
目的と手段が合致していなければ、苦労が多い割に成果が出ません。一生懸命や努力には、限界がありません。
「一体、何のためにこれだけのことをやっているのか?」部員はわかりません。「どこまで厳しくしたら結果が出るのか」指導者にもわかりません。
「理由なんてない」「とにかくやれ」「まず、言われたことをやれ」
目的は、何か。目標達成の効果的な手段は何か。「合理的に考える力」は、社会に出る前の学生時代に習得することが、とても大事です。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二
成功者は、改革の旗を振れ。
スポーツや文化、芸術の分野で成功した人たちが、過去を語ることがありますね。TVやYouTubeでどのような経験をしたか、努力をしたか教えてくれます。
運動系、文化系の部活の延長で、学校を卒業しプロの世界で活躍されている人がたくさんいます。
成功者は、同じ道を目指す後輩たちの目標であり、大きな影響力をもっています。
一つ気になることは、過去の経験を美化して全てを肯定しているように見えることです。「(今では)非常識なこと」も「理不尽なこと」「必要なかったこと」「効果がなかったこと」「やるべきでないこと」などを、よい思い出として「面白く」語っています。
彼らにとっては、苦しいながらも頑張って生き残り、今日の成功を掴んだ人たちですから自分の過去を強く否定する気持ちはないでしょう。
むしろ、自分をほめてあげたい、といった感覚でしょうか。
しかし、現役の後輩にとっては「今とこれから」が重要ですから、「効果的なこと」と「効果的でないこと」、「続けること」と「やめること」を経験者として客観的に語ってほしいです。
個人的な努力や取組みは、人それぞれで選択の余地があるからよいです。しかし、組織・集団のマネジメントや指導に関しては、部員は強く影響を受けますし閉鎖的な空間は「自浄作用」が効かないので、改革には外部の力が必要です。
有名な成功者が過去を肯定し(もちろん、全てではありません)問題提起しなければ、現状が「公に認知されている」とされて何も変わりません。
現役の成功者は、現在も自身が暗中模索で判断や発言が難しいでしょうが、自分の考えを確立している方や引退した方なら提言できるのではないでしょうか。
もし、過去の否定について何かを忖度して言えないのだとしたら、それは正に「人材育成の弊害」です。自分を中心とした狭い範囲の考えに固執し、全体を見た客観的な判断や後輩に対する思いやりに欠けています。
これがプレイヤーの限界です。
現役を引退して組織の要職や指導者に転身する人もいるでしょう。プレイヤーからコーチ、マネジャーになり意識と行動を変えることは、とても難しいことです。
成功者は、後輩の環境整備にリーダーシップを発揮していただきたいと思います。
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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉗
■部活動指導員は、勘違いしているのではないか?
部活顧問や部活動指導員の中には、部活の目的や指導員の役割を理解していない者もいるようです。部活運営に大きな影響力をもつそれらの人たちの言動は、生徒の健全な育成を阻害しています。
「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の「本ガイドライン策定の趣旨等」には、次のように書かれています。
・ 生徒の自主的、自発的な参加により行われ、学校教育の一環として教育課程との関連を図り、合理的でかつ効率的・効果的に取り組むこと
部活の運営や指導の考えや方法は、指導者に任されて然るべきですが、部活動の基本的な目的や在り方を逸脱してはいけません。
逸脱の根底には、「指導者中心」「指導者利益」「指導者保身」の考えがあります。そんなもののために部活動があり部員がいるわけではありません。
このような組織や集団の目的に沿った運営ができない人物が影響を与える立場にいれば、自ずと問題が起こります。ましてや、「閉鎖的な空間」で大人の指導者と未成年の生徒や学生の立場の違いや力関係を鑑みれば、部活の自浄作用は期待できません。
そのような部活に参加する部員は、理不尽さを感じながらも指導員の命令に従い行動することを体験して習得していきます。
疑問に対して質問したとしても、納得する回答は得られず、意見を言うと指導者に対する反抗と受け取られ、活動を制限されます。
その結果、「疑問を持たないこと」「疑問があっても口に出さないこと」「理不尽を我慢して服従すること」「考えないこと」を体得していきます。
これらの特長は、一部の問題ある指導者からの評価は高く利益を得る部員もいるでしょう。また、極一部の会社において望まれる社員像かも知れません。
※今日では、このような特長をもった会社員がキャリアの危機に直面しています。だからこそ、社会に出る前の人材育成がとても重要なのです。
これから組織のリーダーになっていく人材には全く不要な体験です。(その体験を「反面教師」と教え、肯定的に捉えることさえ反対です。)
このような状況であれば、将来のリーダーとして有望な生徒ほど「自分で判断して」退部するのではないでしょうか。もったいないことです。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二