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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉖

2022年03月20日

■組織改革は、「制度」と「教育」のアプローチで。

 文化系の部活にもガイドラインがあります。

「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」は、文化庁が平成30年12月につくりました。

 ガイドラインは、義務教育である中学校から高等学校まで原則として適用されています。(スポーツ庁が平成30年3月につくった運動部活動のガイドラインも同様です。)

 さて、ガイドラインには次のように書かれています。

2 合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組
(1)適切な指導の実施
ア 校長及び文化部活動の指導者は、文化部活動の実施に当たっては、生徒の
身の健康管理
(障害・外傷の予防やバランスのとれた学校生活への配慮等を含
む)、事故防止(活動場所における施設・設備の点検や活動における安全対策
等)及び体罰・ハラスメントの根絶を徹底する。都道府県及び学校の設置者
は、学校におけるこれらの取組が徹底されるよう、適宜、支援及び指導・是正
を行う。

 健全な部活動の運営には、ガイドラインのようなルールも必要です。学校教育や部活動は、私の専門ではありませんが、企業人教育も組織開発にも共通部分はたくさんあります。

 目的をあって集団、組織が形成され健全な運営によって目標を達成します。目標を達成するためには、資源を有効に活用します。

 集団や組織に原因があり問題が発生した場合は問題解決に取り組みます。組織の問題解決は、「制度」と「教育」の両方にアプローチすることが大事です。

 「ガイドライン」は、制度的アプローチで「あるべき姿」と「具体的なルール」を示しています。しかし、ガイドラインは運用しなければ効果がありませんので、運用する者(部活管理者、指導者)への「教育」が必要です。

 こういった国と学校が連携した取組みによる健全な部活動が、社会で活躍するリーダーの育成につながるのではないでしょうか。

≪続く≫

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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉕

2022年03月19日

■「ガイドライン」は、よくないことが起きているからつくられる。

 部活動のあるべき姿は、スポーツ庁の「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に詳しく書かれています。

 しかし、実際にはその通りにはおこなわれていないことが問題で、その原因は閉鎖的な環境と指導者の部活運営能力にあります。

 具体的な問題としては、部活運営で発生する「不正行為」と指導者による部員への「ハラスメント(嫌がらせ)」があります。

 顧問教員や指導者などの大人による「金品の横領」「窃盗」「不正な金品の授受」「情報漏洩」などなどは、生徒に直接的な被害がないという意味で論外として、直接生徒の育成に影響を与える行為は重大です。

 運動系でも文化系の部活でも、指導者による生徒への「ハラスメント(嫌がらせ)」があるようです。

 ※「ハラスメント」は、「労働施策総合推進法」や「男女雇用機会均等法」など企業(職場)を前提とした法整備が進む中で使われることが多いので、部活においては以下、「嫌がらせ・いじめ」とします。 

 指導者による部員への「嫌がらせ・いじめ」は「暴行罪」「傷害罪」「強制わいせつ罪」「強姦罪」「名誉棄損罪」「侮辱罪」「軽犯罪法」「ストーカー規制法」といった犯罪に抵触する行為と考えられます。

 法解釈はともかく、問題は「なぜ、部活内で嫌がらせが起きるか」ということです。「ガイドライン」の前文には、次のように書いてあります。

「体力や技能の向上を図る目的以外にも、異年齢との交流の中で、生徒同士や
生徒と教師等との好ましい人間関係の構築を図ったり、学習意欲の向上や自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、生徒の多様な学びの場として、教育的意義が大きい。」とあります。

 このような部活による体験や学びは、後々のビジネス・リーダー養成に大きく貢献すると思います。

 指導者のガイドライン違反や「嫌がらせ・いじめ」の日常化は、理不尽なリーダーシップに対する嫌悪感や歪な人間関係の体験、集団に所属する恐怖を学ばせ、退部による成長機会の損失と挫折感を与えます。 

 生徒は、運動や文化的な活動、友人との交流を望んでいるのであって指導者の理不尽な指導や非生産的な部活運営に関わりたいわけではありません。

 (「これは、必要なことなんだ。」「これまで、ずっとこれでやってきた。」といった主張は、全く説得力がありません。これまで、ずっとおかしなことを続けてきただけです。)

 部活運営にもっとも影響を与える人物が指導者であれば、その指導者に原因があります。また、学校、部活の閉鎖性、嫌がらせ・いじめの放置、指導者の採用とマネジメントなども原因でしょう。

 部活動を通したリーダー養成に対する影響は、中学、高校、大学、社会人まで続きます。 

≪続く≫

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大事な「引継ぎ」は、対面で!

2022年03月18日

 三月は、人事異動に伴い「引継ぎ」が行われる時期です。社内では後任者への引継ぎでバタバタしていることと思いますが、特に社外の人との「引継ぎ」は、重要です。

 メール、電話、ビデオ会議、対面と今日、さまざまなコミュニケーション手段がありますが、「引継ぎ」には、使い分けが大事です。

 限られた時間で目的を達成するために、コミュニケーション手段が開発されています。しかし、判断を誤ると目的を達成きません。

 大事な取引先との引継ぎは、「対面」を選択しましょう。

 これまでの取引の「お礼」、後任者への引継ぎ事項の確認、今後の「見込み確認」と引継ぎの目的はいろいろです。

 担当者の異動は、ビジネス・チャンスでもあり既存取引の脅威でもあります。

 コミュニケーションの「濃さ」で、「対面」に勝るものはありません。リモートが普及するにつれ、時間とコスト、労力を掛ける「対面」の価値はとても高くなっています。

 実際に訪問して、向かい合って、対面することでいろいろなことが伝わり、またわかるものです。

 重要なコミュニケーションは、安易に効率を優先してはいけません。こちらが「対面」を望んでも拒まれるなら「相手との距離」を再考する必要があります。

 「人事異動」には、さまざまなドラマがありそうです。

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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉔

2022年03月18日

■閉鎖性の怖さ。

 部活動は、学校教育の一環として行われる活動です。部外者の目に触れにくいという点から閉鎖的な存在と言えます。学校内でも部活動の詳細はよくわかりません。

 閉鎖的とは、部外者とかけ離れていて、他者を寄せ付けず閉じられた状況です。閉鎖的な集団は当事者の価値観を中心に判断され行動する傾向にあります。

 価値観は、集団に強く影響を与える者の言動や仕組みや、ルールよって作られます。

 その結果、閉鎖的な集団は独特な考えをもったり特異な活動をすることがあります。社会全般にある情報や考え方、方法が取り入れられにくいため部活内の問題も少なくありません。

 そのため、例えば運動部活動については、スポーツ庁が、運動部活動改革の推進のために「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を発表しています。

 ご興味のある方は、検索してみてください。

 閉鎖的な集団活動の体験は、将来のリーダー候補にどのような影響を与えるのでしょうか。

≪続く≫

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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉓

2022年03月11日

■問題のある指導者の心理。

 部活を健全に運営し、生徒の成長によい影響を与えている優秀な指導者はたくさんいるでしょう。しかし、指導者の中には部員に悪影響を与えている者もいるようです。

 そもそも、集団を管理して活動を健全にマネジメントすることはとても難しいことです。(マネジメントとは、部活動の目的を実現するために、構成員を効果的に活用して目標達成することです。)

 大きな部では、3学年で100名を超える大所帯もあるようです。この規模の運営であれば活動は、組織的になります。

 マネジメントは会社でも同様ですが管理する部下の数が多いほど難易度が上がります。ワンマンワンボスの原則でいえば、一人の管理者に対して効果的に管理できる部下の数は5~6名程度といわれています。

 部活の人員構成は、指導者や顧問の先生を責任者として、生徒側は部長や副部長と部員といった構成でしょうか。部員から更にまとめ役を決めて小集団をつくらねば、うまく運営管理できません。

 部活の運営方法はさまざま考えられますが、やはり指導者の影響はとても大きいと思います。生徒からすれば、部活動を通して集団活動の理解や運営方法、人間関係(上下関係)、集団での振舞い方などを体験から学びます。

 高卒で働く生徒であれば、中高6年間の部活動を会社生活の疑似体験として学習することでしょう。(会社で働く前提となる考え方や行動という意味です)

 問題は、部活で何を学習するか、です。それは、指導者がどのような部活運営をするかにかかっています。

 その部活運営は、将来のリーダー候補、社会人として人材の育成にどのような影響を与えるのでしょうか?

≪続く≫

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