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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑮
■リスクを取った者だけが、「リーダーらしさ」を獲得する。
リーダーとは、みんなのために頑張って感謝されて、敬意を払われる存在です。だから多くの人が憧れ、候補者が次々と生まれるのです。
リーダーを中心に人々が集まり、知恵を出し合い大勢で活動をするので大きな成果を上げることができます。健全で希望がもてる社会をつくる要因です。
リーダーが最も恐れることは、メンバーの反発であり攻撃です。リーダーは、たった一人で大勢の相手に立ち向かわねばならない状況があります。
小学生高学年の学級委員が、クラスのみんなから攻められる場面を想像してみてください。その学級委員が、あなただとしたら・・・
正直に言って、恐ろしいですよね。自分は一人、相手は数十人。怒っている子もいます。笑っている子もいます。仲のよい友達も下を向いて黙っています。
どうしようもありません。何もできません。とても大きなショックを受けます。
社会や会社、職場の中でも同じことが起きます。しかし、社会に出る前の段階では、このような事態はほどほどにしておかねばなりません。リーダー本人のショックが大きすぎるからです。
このような体験は現実にあるにしても、リーダーや傍観者にとっても悪い影響を与えます。本人はもちろん、傍観者にとっても「リーダーにはなりたくないな」と思い込んでしまうでしょう。そして、誰もやらなくなるでしょう。
リーダーシップは、うまくいかなくて当然です。みんなの賛同が得らえないこともあるでしょう。だからといって、リーダーがショックを受けるような事態は回避するべきです。
そこには、支援者が必要です。学校で言えば、クラス担任の先生でしょう。
誰もやりたがらないリーダーを引き受けた勇気ある者には、厚い支援をすべきです。最も重要な支援は、「話し合いに参加する者への指導です。」
「学級委員に協力すること」「話し合いに参加すること」「悪口や人を傷つけることはしないこと」などを、しっかり教えてほしいと思います。
そのような言動があったら、直ぐに注意すべきです。これも教育の一環だと思います。決して状況を放置するようなことがあってはいけません。
会社でも会議の参加の仕方を知らない者がいるために、リーダーはとても苦労します。(それは、リーダーにとって余計な苦労であって、本来ファシリテーションの技術にはない課題です。とてもレベルの低い問題です。)
リーダーシップは、いつもよい結果を出せるとは限りません。失敗することやメンバーから攻められることもあるでしょう。
それでも、諦めずに人の前に立ち続けることで、プレッシャーに負けなくなったり、余裕を持てるようになったり、メンバーを治めることができるようになるのです。
そうした経験が「リーダーらしさ」をつくります。
学校の先生方には、リーダーがリーダーらしくいられるように環境を整えていただきたいと思います。
≪続く≫
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○よい会議(Meeting)でよい意思決定をしましょう。
◆会議指導 ◆ファシリテーター代行
○よい教育(Education)で生産性を上げましょう。
◆階層別研修 ◆目的別研修
○よい道具(Tool)で高品質・標準化しましょう。
◆業務マニュアル ◆研修教材 ◆帳票 ◆営業ツール
○よい制度(System)でモチベーションを高めましょう。
◆目標管理制度 ◆人事評価制度 ◆業務設計
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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑭
■子供のころの話題が続いています。小学生や中学生の頃の自分を思い出しましたか?あなたは、どのようなタイプでしたか?
リーダーは、多くの人から注目される存在です。それを楽しめるか、避けるかで、後々リーダーになっていく人とそうでない人に分かれます。
できるだけ早くリーダー行動に「楽しみ」を感じて、リーダーシップを肯定的に学んでいくことが重要です。
逆に、否定的な注目のされ方を経験すると苦手意識が強く記憶され大人になっても、払拭できません。トラウマになることもあるでしょう。
小学校高学年の児童が、クラスメートの前に立って注目されること、たった一人で大勢の前で話すことは、とても勇気がいることですね。
「リーダーらしさ」は、こんな時に覚えていくものです。
必要な時に必要なことを逃げないでやる。とにかく人の前に出る。相手の顔を見る。胸を張る。声を出す。「何か」を話す。
学校の行事について、クラスで話し合いをするとします。議事進行はとても難しいですね。
これらは、働いているビジネスパーソン(お父さん、お母さん)が会社で求められているリーダーシップ行動と同じことです。
部下の前で上司として言うべきこと言う。会議をスムーズに進行する。大人だってうまくできません。(だから研修に参加して、学んでいるのが現実です。)
児童であれば、うまくできなくて当たり前です。「何を、どうしたらいいかわからない」し、みんなの視線が気になって、とても緊張します。
そんな時に、とてもつらい経験をしたらどうなるでしょうか。
子供のころの体験は、今のあなたのリーダーシップに影響を与えていますか?
≪続く≫
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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑬
■リーダーは、勇気があって能力もあってカッコいい!と刷り込むことが大事。
物心がつき始めたころから見本となるリーダーを目の当たりにしたり、憧れをもつことは未来のリーダーを養成する観点でとても重要です。
ビジネス・リーダーでなくてもよいですが、みんなの前で堂々と話したり、賞賛されたり、多くの人に尊敬される人物がふさわしいです。
日本の将来を担うリーダー育成のために、社会がそのような人物を意図的に目立たせ小さいころからリーダー像をイメージさせることも有効だと思います。
さて、小学校の高学年になれば、学級会などクラスで話し合う場も出てくるでしょう。日本は、民主主義の国ですからクラスで何かを決める時、みんなで話し合って決めます。
話し合いは、誰かが進めなければ結論が出ません。低学年であれば担任の先生が進めてもよいですが、高学年であれば民主的な組織運営の体験の場として児童の中から司会役を出してはいかがでしょうか。
公式的なリーダーシップ行動の体験は、こういったことから始まります。
≪続く≫
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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑫
■「リーダーらしさ」は、「体験」通して自然と身についていくものです。
学生の本分は「学業」といいます。「学業」は「学問をすること」と辞書にありますが、学生時代は学問以外にもたくさんのことを学ぶ必要があります。
学生時代は社会で自立して生きていくための準備期間ですから、「人とよい関係をつくること」や「人によい影響を与えること」は、重要な学習です。
さて、学校はクラス分けをしています。集団活動を通してリーダーシップやコミュニケーションを学ぶことができます。あまり意識していないかも知れませんが重要な体験学習の場です。
児童や生徒のクラスでは、運動のできる子、明るくて面白い子が人気者でしょうか。学生になると成績のよい人や個性的な人、容姿のよい人が注目されるでしょうか。
そんな人は注目されて、周りに人が集まる、という点では影響を与えていると言えますが、リーダー養成という観点では「公式的な立場でのリーダーシップ」体験が重要です。
学校やクラスでの公式的な立場とは、学級委員長や生徒会役員、部活動の部長や主将、キャプテンなどです。
集団が目的や目標を達成する時に必要な役ですが、積極的に立候補する人がどれだけいるでしょうか。全体からみると「誰もやりたがらない」ことが多いのではないでしょうか。
部活動の場合は、活動の目的、活動内容、お互いの優劣がわかりやすく、役割をイメージしやすいです。そのために、自覚をもつ者などあらわれ自然と決まっていくこともあると思います。
組織におけるリーダーに近いという意味では、生徒会役員や学級委員の方でしょう。
何をしたらいいか、よくわからない。どうしたらいいのか、わからない。絶対に必要とも思えない。みんなが望んでいるとも思えない。やったところで、自分が得するとも思えない。
そんな役割を、積極的にやろうという人は少ないと思います。こんな状況でリーダーを経験したり、リーダーを観察することでだんだんと刷り込まれていくのです。
≪続く≫
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リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑪
■なぜ、リーダーらしい人物が少ないのか。
「リーダーらしさ」は、リーダーにとって、とても大切な要素です。知識や技能以上に重要かつ効果的な要素です。
今の研修では、その習得がとても難しいことは以前に書きました。今の研修のやり方(短い研修時間、知識偏重、受講生の満足度重視、平等な研修機会、自主性の尊重など)では限界があるのかも知れません。
われわれは、小学校に入学するころには物心がつき、さまざまな体験を通して人格形成を進め、個性を育み、成長していきます。
家庭環境が人格形成に大きな影響を与えることは言うまでもありませんが、リーダー養成の話なので特に触れません。
リーダー養成においては、家庭教育より学校教育の方が重要です。
小学校入学から始まる集団行動の体験や人間関係づくり、教員の指導とリーダー養成は大きな関係があると思います。小学校、中学校、高校、大学、大学院など社会に出る以前の体験と学習は、「リーダーらしさ」に大きな影響を与えています。
一般的に小学校入学から大学卒業までの期間は、6歳からおよそ22歳までの16年間です。この16年間は児童、生徒、学生と呼び名が変わるとともに、心と体が変化し成長する期間です。子供から大人へと成長する期間でもあります。
また、さまざまな「刷り込み」が行われる期間です。
企業におけるリーダーの頂点は、ビジネス・リーダーです。優秀なビジネス・リーダーを選ぶには、より多くの優秀な候補者が必要なのです。
新入社員にもリーダーシップを求められるのですから、学生のころからの「リーダーらしさ」「リーダーになりたい」という態度や志は、とても重要です。
入社以前の「リーダーらしさ」といっても、特別なことではありません。大人だろうが子供だろうが、社会人だろうが学生だろうが、人が集まればそこに「よい影響を与える人物」が必ずいますし、必要とされているはずです。
「リーダーらしい小学生」だって、全国にたくさんいるのです。
問題は、子供のころから社会に出るまでに「リーダーシップ」をどのようなものとして教わるか、「リーダー」がどのように扱われるか、によって「刷り込み」が行われ、影響を受けることです。
子供の頃からの「リーダーシップの刷り込み体験」が、大人になって「ビジネス・リーダーになりたい」、「リーダーにはなりたくない」といった影響を与えているのではないか、と感じます。
以前に書いたことの繰り返しですが、誰もがビジネス・リーダーになる必要はないですし、「ビジネス・リーダーを目指すべき!」という話ではありません。
ただ、日本ではビジネス・リーダーになっていく人材、候補者があまりにも少ないのではないか、という点を危惧しています。
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