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転職初心者の勘違い。
自分に合っている(と思う)会社が見つかると思う?4社転職経験あるベテランだけど、わたしの経験からするとないよ。
見つかるまで、転職繰り返すつもり?年だけは確実にとるね。それは間違いない。短い就業期間では有益なキャリアと認められない。
転職活動って前向きで努力していて、夢を追いかけているようだけど、うまくいかないことが多い。
よいと思って転職して入った会社も職場や担当業務を自分で選べるわけではないし、もちろん上司も選べない。残業だって実際にはあるかも知れないし、有給とれないぐらい忙しいかも知れない。採用面接の話と現場では全く違うこともある。
自分が人事異動することもあるし、すばらしい上司が異動することもある。要は、変数がやたらと多いので確かなことは入社してみないと分からない。入社してからも分からない。
自分で体験して確かめたいなら、転職1回~2回ぐらいで気づこう。20代前半ならまだプロパーと競争して地位を確立できる。
お勧めは、会社で自分が快適に仕事ができる環境をつくる能力、自分が職場に適応する能力を身につけること。
働く環境は、漠然としていて掴みどころがない存在なので、絶対可能とは言えない。けれど粘り強く対応して自分が働く環境を確保しよう。それが、会社で生きていく、現実的な術というものだ。
【研修所感】転職の理由とこれから。
あなたは、なぜ転職しようと思ったのですか。
それは、あなたが大事だと思っていることが、うまくいかない、不十分、不満だったから、ではないですか。
一般的に転職する理由は、「仕事」「人間関係」「労働条件」の3つ。
「仕事」のやり方や結果にこだわる人。「人間関係」をすごく気にする人。「労働条件」を重視する人。人によって違うし、それによい悪いはない。
この3つは、あなたが会社で働くうえで大事だと思っている価値観。その価値観は転職までして守りたいもの、手に入れたいもの、我慢できないものだ。
転職で成功するには、まず自分の価値観を知ること。(好き、嫌いでもよい。)
そして、価値観に合った会社、キャリアを選ぶこと。更に、新しい環境で自分が満足できるように努力すること。(※出向先でも同じですよ、Mさん。)
自分の価値観に合わないと、納得できないしイライラする。ストレスがたまりよい結果が出ない。それでは、転職を繰り返すことになる。
転職先は、あなた個人のために環境を整えてくれるわけではない。しかし、あなたが環境に適応するための変わる努力をすれば、これまでの経験を活かして、長く働き活躍することができる。
あなたは自分の何を変える?
【研修所感】転職は、自分を変える最大のチャンス。
あなたは、子供のころ転校した経験がありますか。新しい学校、新しいクラス、新しいクラスメート、環境が変わる。
転校先では自分のことは誰も知らない。それは、自分を変える最大のチャンスだね。ゲームのリセットに似ている。キャリアのリセットは、そう何度もない。
考えようによっては、キャリア形成もゲームのようなものだ。 ルールをよく研究して、強い意思があれば望むものが手に入る。
言いたいことは、転職で成功するには、転職先の会社のルールをよく理解して、自分の目標を達成する努力を続けること。
まず、就業規則を熟読しよう。何を守らないといけないのか。何が許されて、何が許されないのか。
そして、目標管理制度、人事評価制度の仕組みを研究しよう。この会社ではどのように目標が決まるのか。何がどう評価されるのか。どれだけ評価されたら、どのように昇級、昇進するのか。
そして、配属された職場の業務手順や手続き。その会社独特の習慣もある。
ルールがわからなければ戦いようがないし、失敗ばかりで成功しない。プロパーのキャリア形成にも言えることだが、彼らはあなたより熟知している。
≪続く≫
【研修所感】遠慮はいらない。
キャリア採用のあなたは、遠慮してはいけない。
自分は新参者だから、前の会社ではやりすぎて失敗したので、今度の会社ではおとなしくしていよう。そんなこと、思っていますか。
気持ちはわかるけど、採用した側はそんなこと望んでいない。それでは逆効果。第二新卒ではないのだから。
指示通り仕事をするだけなら、プロパーの新人がいるし、もっとコストの安い契約社員や派遣社員を選んでいる。
キャリア採用は、事業に積極的に参画することを期待されている。何のために、他の会社で活躍していたあなたを採用したのか。
それは、自社にない他社のノウハウをあなたを通して社内に取り入れたいからだ。仕事のノウハウは、人を通して伝えられる。だから、指示された業務を黙々とこなしているだけでは、評価されないのだ。
あなたは、報酬に値する「価値」を提供できるだろうか。あなたは、安定した仕事と引き換えに、これまでのキャリアで得た知識や技術を提供する。
キャリア採用の存在とは、そういうものなのだ。採用面接では、いろいろ言ったかも知れないが本当にできなくてはいけない。
今からでも遅くない。「キャリアの棚卸し」をしよう。自分が何をしてきて、何を身につけたのか。だから、どんな貢献ができるのか。
経験⇒学び⇒一般化⇒提案⇒成果まで、はっきりさせてこそあなた個人のノウハウだ。あなたは、人の役に立つこと、会社に貢献できることを必ずもっている。自分でわかってる?
それは、講師が教えることではない。キャリア研修では、転職先での「自分の活かし方」を学ぶ。
「前の会社では、〇〇でしたけどね。」「こちらでは、何で〇〇してるのですか?おかしいですよね。」
前の会社と比較することで、気づくことは多い。プロパーにはない視点なので価値がある。しかし、批判や否定に「聞こえる」言い方はNGだ。
あなたの言っていることは間違いではないが、言う前に相手にどう理解されるか(受け取られるか)、冷静に考えよう。こんなところで失点(評価を下げる)したらもったいないよ。
「今、このやり方でやっていますが、こんな方法もありますよ。このやり方には、こんなメリットがあります。実際にこれだけの実績が出た例があります。詳しく説明しましょうか?」
あなたは、おとなしくしていてもダメ、まじめに仕事をしているだけでもダメ。遠慮しないで「提案」をしよう。
提案が採用されなくても、「提案」したことで評価が上がる。自分の「存在価値」を正しくアピールしよう。そうしたら、きっと今回の転職は成功する。
●遠慮する気持ちを、積極的な気持ちに変える。
●これまでの言い方を、受け入れられる言い方に変える。
※ダイバシティ(多様性)の実際は、こんなことが大事。
【研修所感】これで最後にしよう。
5月のキャリア研修、オンライン。中途採用の人たちが集まった。
「転職はこれで、最後にしよう。」
モニター越しに「転職回数、指の数で教えて。言いたくない人はグーで。」
一本、二本、三本・・・。20代後半、年齢はバラバラ、女性も男性もいる。
こちらは、転職4回で独立。20年目。今回の研修の講師としては適任ではないか。転職のベテランだからね。
比較的安定している会社だし福利厚生もしっかりしている。みんな、もう30才手前だし、仕事も会社勤めの経験もあるので、落ち着いてキャリアをつくった方がよい。
研修をやっていればわかる。みんな優秀だ。技術系が多く、偏差値も高そうだ。ただ、前の会社になじめなかった、ブラック企業だった、上司ともめた、やりたい仕事がなかった。ブレイクアウトルームでは、本音が飛び交う。
もったいないなぁ、と思うが、転職が悪いわけではない。その経験を活かして自分の望むキャリアを歩めばよい。
ただ、会社に入って成功するには時間が必要だということを学んでほしい。その時間は、あなたが会社や上司、周りの人の信頼を得るための時間だ。
そして、会社は、より信頼できる社員に地位と権限と報酬を与える。
会社に評価されなければ、仕事をしていても面白くないね。人から信頼を得るのは本当に大変。長く働く覚悟を決めよう。
プロパーは、その会社であなたよりもっと長い時間、頑張っているからね。
あなたは、今日も信頼を得る努力をしているだろうか。「信頼」を得るために、どうする?