以前、新人研修のブログで次のように書いた。
「変わった=身についた=できるようになった、ところまで研修でやる必要がある。」
研修プログラムは、講師によって本当にいろいろだ。大手研修会社は、パッケージ・プログラムなので、どの講師がやっても同じだ。
研修は、企業に与えられた条件で実施する。講師の思う通りにならないことも多い。研修時間やプログラムに対する要望、受講生の人数、研修環境、研修用具など、さまざまな条件の下で研修は実施される。
講師は自分のベストな条件で研修をやりたいと思っている。その方がうまくいくし、教育効果が高いと信じている。そのために、条件を整えようとしたり、時には怒ったりする。
こだわりが強いあまり、個性的(変わってる?)、怖い(怒鳴る?)、わがままな講師もいるようだ。(若い研修担当者は、気をつけてね(笑))
さて、ビジネス・マナーについて、「できるようになる」研修プログラムは、訓練が必要だ。ビジネス・マナーは、「仕事の作法」なので知っているだけではなくて、作法ができないと意味がない。
作法には、「知っていれば必要な時に役に立つもの」と「その時にできないと失礼なもの、困るもの」がある。
例えば、敬語を知っていても、電話応対で話せなければ相手に失礼だ。敬語の筆記テストは100点でも、上司への報告・連絡・相談を敬語でやり取りできなければ、身についているとは言えない。
例えば、初対面の人と会った時には名刺を交換する。その時に「身なり」「直立の姿勢」「笑顔」「あいさつ」「敬語」「発声」「おじぎの角度」「同時名刺交換の動作」「氏名の確認」を一連の動作としてスムーズに行うためには、繰り返しの訓練で身につけるしかない。
「名刺交換」の作法一つに複数のマナーの要素があり、「ビジネス・マナーの合わせ技」によって完成することがわかる。
新人の名刺交換は、見ればわかる。訓練が不十分だと、とてもぎこちないものだ。
そんな実践に必要な学習項目がたくさんあるのが、新人研修のビジネス・マナーだ。
次回、プログラムの内容をご紹介します。
《続く》