「マイスター制度」は、企業ごとに内容が違うので個別に設計する。人材育成の一端を担う「マイスター制度」は、人事戦略とリンクしているので、先行事例の模倣やツールの使い廻しはしない。
まず、制度設計のためのプロジェクト・チームを発足する。(以下、PJ。)PJメンバーは、人事部を中心にライン部門の責任者、若手社員、再雇用者から選び、5~6名で構成する。
1.PJ会議(Meeting)を開き、制度の目的、目標、対象者、内容、PJの推進計画を決める。
2.教育ニーズ、再雇用者のキャリア、指導内容等を調査(Research)し、制度設計の前提となる現状を調べる。
3.調査結果から、制度設計(System)を行う。
4.「マイスター制度の手引き」、「インストラクター・マニュアル」などの冊子(Tool)、「インストラクター登録カード」、「カテゴリー別講座一覧」などの管理資料(Tool)を作成する。
5.制度説明会を開き、再雇用者に調査結果、制度内容を説明する。(Meeting)
6.再雇用者の「マイスター登録」を行う。(PJは目的を終えて解散する。)
7.人事部が主管し、再雇用者の教育(Education)「インストラクター研修」を行い、再雇用者がインストラクション・スキルを習得する。
8.制度の運用管理を始める。
≪続く≫