「組織運営の健全度調査」の人事施策の構成要素の一つである「目標管理制度」は健全に機能しているか。
目標管理制度を導入している企業は多い。企業は、目標管理制度はなくても目標を管理している。(制度がなくても目標は管理できる)目標のない企業はなく、目標達成を目指さない組織運営もない。
調査では、制度内容ではなく目標管理の実施状況を調べる。健全な目標管理の方法を前提にどのように実施しているか、5段階尺度で調べる。
実施状況が不健全なら調査後に、計画的に健全化の取り組みをする。制度設計や改定、運用教育がそれだ。
今週は、2日間の「ライン管理職研修会」をおこなった。内容は、「目標管理制度」の運用研修だ。ライン管理職は、部下をもち職場の目標達成に責任をもつ管理者だ。
ライン管理職は、「目標管理制度」の運用責任者であり、制度を健全に運用し目標達成を目指す。そのためには制度運用能力の開発が必要なので研修をおこなう。
多くの場合、目標管理制度に大きな瑕疵はない。時代に合わせた制度・ツール改定は必要だが運用力でカバーできることも多い。運用力とは経営管理の健全性のことである。
人事施策は組織運営に強い影響を与えるので(規則は守らないといけない)、健全な施策であるべきだ。健全な人事施策があれば、経営管理は制度を守ることによって次第に健全化する。
健全な人事施策も経営管理が不健全であれば正しく運用されず形骸化する。したがって、制度を健全に運用するための教育が重要だ。
「人事施策」と「経営管理」は、組織の中で互いに影響を与え合っている。
≪続く≫