長年、お世話になってきた研修担当のNさんが、営業課長へ昇進されました。おめでとうございます。11月から営業部門の管理者として活躍されることが期待されます。
Nさんが勤務している会社は、大手印刷会社です。2004年からご縁をいただいており、毎年、管理者対象のコーチング研修、若手営業担当者研修を実施しています。継続のポイントは、しっかりとした人材育成の考え方と体系化された研修の実施、そしてプログラムのカスタマイズにあると思います。
企業人教育は、10年間、同じ研修プログラムが通用するような状況ではありません。毎年、振り返りを行い、改善を続けた結果です。
さて、ご本人から異動の連絡をいただきましたが、当然ながら戸惑いの様子が見られます。早速、ワンポイントアドバイスを返信しましたが、このブログを読まれている方にもお役にたつ内容と思いますので、「営業課長への道」として、時折、新任営業課長に必要な情報を発信していくことにします。
11月1日からの赴任とのことです。
営業課長の使命と役割は、「売上目標の達成」です。しかし、期の途中の異動です。今期の実績は前任者の責任と割り切って、以下の点に時間を割き、注力しましよう。
「現状把握」と「部下との信頼関係づくり」です。前任者との引き継ぎ段階から、新任地の状況をできるだけ早く正確に把握します。特に、既存取引先の売上と取引内容、取引理由を把握します。そして、来期も継続するかどうか判断します。継続するなら、来期の実績の基礎となる取引です。取引を失いそうな状況なら、全力で防ぎます。切れてからの再取引きは、とても難しいからです。
「部下との信頼関係づくり」は、管理者の仕事が“部下を通して成果を上げること”なので、重要です。部下は、新しい上司が職場に現れた時点で、評価し始めるので、第一印象が重要です。マイナスからスタートする必要はありません。明るい笑顔であいさつをしましょう。(女性の強みを十分に活かしましょう。)
≪つづく≫