「組織文化」は、組織の構成員に共有されている考え方や行動様式のことである。
「組織文化」は、組織運営に大きな影響を与える要因だ。意思決定者の言動が組織文化を創り、構成員が組織文化にしたがうことで定着し、その組織文化が意思決定者の言動に影響を与える。
その繰り返しによる時間の経過で組織文化は醸成され特徴づけられる。組織文化にはよい文化とよくない文化がある。
「組織文化」は、当局担当者の重要なチェック項目の一つだ。
ある営業店の職員が不正をしたとして、その原因が職員の個人的な理由とすれば、その職員を解雇すれば問題は解決すると考えられる。
しかし、不正の原因が組織文化にあるとすれば、組織文化が変わらない限り再発すると考えられる。
今日では、後者の判断をする傾向が強い。「貴社には、『不正を起こす組織文化』があるのではないですか?対策はどうするんですか?』そう、問われたら対処は簡単ではない。
あまりにも不祥事件が多く、日常的に起きている事実と、「組織文化」に対する研究、学習が進んでいるためと考えられる。
不正を誘発し、隠ぺいし、許し、改革に消極的な「組織文化」であれば、再発の可能性は高い。一般的に企業は、自社の「組織文化」の多面的な把握や改革のノウハウをもっていない。
本調査は、組織文化を6要素18項目で調べる。組織文化の要素の中でも不祥事の発生に関係する要因として6要素を設定している。
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