仕事ができるあなたへのアドバイスの二つ目は、「報告」だ。自分が思うほど評価されていないのでは?
それは、あなたの報告の仕方に原因があるかも知れません。
仕事を終えて、「終わりました」と報告する。それでは、評価は上がらない。当たり前のことをしただけだからだ。それは、もったいないね。
評価を上げたかったら(公正な評価を受けたかったら)、自社の人事評価制度を研究し、十分に活用しよう。
結果報告だけなら、「成績評価」の対象にしかならない。どのような過程で仕事をしたのか、どのように努力をしたのか報告すれば、「能力評価」と「情意評価」も上がる。
一般的な人事評価は、「成績評価」「能力評価」「情意評価」の三点セットで評点する。評価基準を満たせばあなたは昇級・昇給する仕組みだ。
あなたの評価基準は、等級・資格別で決まっている。あなたの評価が上位等級の基準を満たしていれば、近い将来昇級する可能性が高い。
問題は、あなたが自分の評価基準を知っていて働いているか。自分の仕事が評価基準を満たしていることを、報告しているか。もっと言えば、上司に理解されているか。(そこが評価を上げる報告のポイントだ。)
上司は、部下の報告を受けて評価する。もちろん、同じ職場にいれば日常の勤務態度や職場での行動を評価しているが、「報告」は公式的な場だし上司の印象に残るので、おろそかにしてはいけない。(在宅勤務の部下の評価は、正直難しいよ。)
メール一本、「結果報告」だけで終えるなんて、「私の仕事ぶりを知らないでください」「私は、評価されたくないです」と言っているようなものだ。
仕事の「結果」にこだわる人は、「過程」を軽視する傾向がある。「過程」は、評価の対象であり、低等級者ほど評価ウェイトが高い。人事評価制度は、「よい過程」を経て「よい成果」を上げることを重視している。
だから、どのような能力を活用し、どのような態度で取り組んだか、等級・資格別で基準に設定している。
そうしないと、過剰な成果主義によって「何をやっても結果を残せばいい」「不正をしても見つからなければいい」と判断する社員に育ってしまうからだ。
言いたいことは、仕事は「指示」に始まり「報告」で終わる。正しい「報告」をしなければ、公正な評価は得られない、ということだ。
あなたが、もっと考えて「報告」をしたら、上司はあなたのことを理解してくれて、あなたの評価はもっとよくなるはずだ。今日からやってみよう。