【研修所感】管理者教育は、管理者になる前に。

 今月の管理職研修(2日間)は、7年続いている。プログラムの修正を重ねて今日に至っている。

 例年より参加人数が多かったが、昨年のコロナ禍による研修の実施状況が影響しているのだろうか。

 研修では、ライン管理職と呼ぶ。ライン管理職は組織から部下を与えられている管理者だ。組織活動の第一線で職場の目標達成に責任をもっている。

 管理者は、組織の要といわれるように重要な役割を担っている。管理者が、それぞれの職場の目標を達成させれば、組織の大きな目標が達成する

 これは「目標管理」の基本原則だ。しかし、実際は原則通りにはいかないことが多い。管理者の力量にも大きな差がある。

 管理者研修は教育体系の中で最も重要な研修だ。最優先で予算と日程を確保すべきだ。

 私の研修プログラムは、研修後の実践を重視しているため、実践のための準備と訓練をおこなう。具体的には、講義、討議、実習、発表で構成している。

 講義中心のセミナーだと受講生の力量がわからない。みな、受講態度がよいし、講師が質問をすればそれなりのことを答える。

 しかし、実習でワークをしたり受講生同士の討議や発表を見ると、理解力や能力が判る。受講生の力量がわかれば、個別にフォローすることで教育効果を高めることができる。

 受講生同士でも分かるし、他の受講生を知ることで自分の力量も分かる。受講生の中には、それを嫌う人もいるが、それが、集合研修のメリットでもあるし、ねらいでもあるので受け入れてほしい。

 さて、管理者研修をやっていて思うことは、管理者の育成は管理者になってからではなく、管理者になる前がとても大事だ。

 課長代理でもいいし、係長研修でマネジメントの基礎を学ぶのもよい。中堅社員研修で後輩指導を入れてもよい。

 とにかく、管理者になる前に組織運営や仕事と人の管理を学ぶことが、管理者の育成につながる。もっと言えば、管理者登用前に管理者の役割を教えて、自分が管理者を選ぶべきかどうか、本人に判断させることが重要だ。

 管理者をやりたくないし、自分には向いていないと思い込んでいる。そんな管理者を研修で教育することは、とても効率が悪いし効果もあまり期待できない。

 管理者になりたい若手社員はいるだろうし、有能な人材は転職市場にいくらでもいる。自分に必要なことと自覚している受講生は、研修をうまく活用し、自ら成長していく。

 結局、研修は成長の手段であって結果は自分次第ということだ。研修講師は、多くの受講生に満足してもらえるように、毎回努力している。

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