これからの時代、会社が苦労するのはガバナンスだ。

 この「会社」とは、役員や人事管理の主管部門である人事部門のことをいっています。(職場運営の責任者である管理者も含めましょう)

 「ガバナンス」とは、「組織が健全な運営をおこなうために自ら管理・統制すること」で「企業統治」といいます。

 これからの時代、企業統治がとても難しくなるので役員、人事部門は苦労します。(直接的に苦労するのは、職場の管理者です。)

 企業永続には、将来性ある事業の選択とガバナンスの両方が必要です。事業選択は、その企業の社会的使命や存在理由(企業グループの位置づけや役割など)、創業者の動機なのでコンサルタントなどの外部支援者の必要はほとんどないでしょう。

 (新規事業には、一部外部リソースを活用するニーズがあるでしょう。)

 ガバナンスに関しては、社内のノウハウには限界があり、第三者の存在が有効です。組織開発系のコンサルタントの活用は特に有効です。

 これからの時代(将来性のあるまたは安定的な事業を選択したとして)効率的な事業推進、生産性の向上、社員満足の向上は、重要課題です。

 会社は、組織をまとめて目標達成に向かわせる方法を考えねばなりません。

 統治の反対は、無秩序です。無秩序とは、「混沌としている状態」です。統治は、「まとめおさめること」。混沌は、「区別なく入り混じっていること」。

 今の社会は「混沌」としており、その社会で生活している学生やキャリア採用者が会社に入ってきます。

 既存の社員も同様です。将来不安や私生活の課題を抱えており精神的に不安定な社員が多い。これから転職も「普通のこと」で社員の出入りが増え、職場や業務も落ち着きません。

 20代の若者から70代の高齢者、男性女性、LGBTQ、外国人、非正規社員、既婚者、独身者などさまざまな人たちで職場が構成されます。

(同じ価値観?話が合う?職場の人は、みんないい人だから働く?)

 このような混沌とした会社で、企業統治を成功させるには、どうしたらいいのでしょうか?

《続く》

 

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