コミュニケーションは、双方向(ツーウェイ)なのでうまくいかない時は、双方の努力が必要だ。伝える側の努力と受ける側の努力だ。説明能力の高い上司と理解力の高い部下のコミュニケーションは円滑で効率がよい。
説明する上司は、自分の判断で「これで、十分わかるだろう。」と思って説明するが、部下の理解度は様々だ。これで終われば、一方的な伝達で「ビジネス・コミュニケーション」は不十分だ。
上司は「説明」をしているのだから、部下にボールを投げている。部下は「理解」が不十分と判断したら「質問」する。理解を確実にして納得したければ「確認」する。
これが、部下から上司へのボールだ。「わかりました。」も返事というボールだ。これでコミュニケーションを成立させることができる。
上司は、部下が投げ返してきたボールを受け取り、「わかっているな。」「まだ、わかっていないな。」と判断し、部下を理解する。必要に応じて補足説明をする。
ボールを返さない部下は、コミュニケーションの学習が不十分だ。ボールの返し方を学ぶ必要がある。上司は再び、「わかったかのか?反応しろ!」というボールを投げなければならない。
上司は、一方的にボールを投げ続けていると疲れる。部下には、わからなければ「質問」、理解を共有するために「確認」をしてほしいのだ。
「壁当て」ではなく、キャッチボールをしているのだから。
≪続く≫