オンライン・プレゼンは、対面の応用版。

 プレゼンの基本は、「対面」にあり。

 プレゼンと言えば、「対面」の時代が長く続いてきました。これまでも、TVやビデオなどの「映像」を通したプレゼンがありましたが、一般的ではありません。

 今のオンライン・プレゼンの前提は、一般のビジネス・パーソンが日常の仕事で「ビデオ会議システム」を使ったプレゼンです。

 プレゼンのノウハウは、「対面」を前提に研究されてきました。したがって、プレゼンの基本は「対面プレゼン」にあります。

 「守・破・離」でいえば、「対面の基本」は「守」。オンライン・プレゼンは「破」にあたります。「対面」の応用として「オンライン」の状況でプレゼンするということです。

 「成功するオンライン・プレゼン」は、「対面」で体得した知識と技術を活かし応用することがとても重要です。

 「オンライン・プレゼン」に必要な、「ビデオ会議システム」の機能やパワーポイントの作成方法などは枝葉のノウハウであり、実践においては最低限のスキル・レベルで十分であり(知らないとダメです)、「プレゼンの成功」を左右するものではありません

 新しい知識や技術を「学びたい気持ち」は、とても大事です。しかし、それが実践において「成功の決め手」になるわけではない、ということを覚えておきましょう。

 プレゼンの学習モデルとしては、「メラビアンの法則」がよく使われます。

 「対面」であれば、「外見・態度(55%)」「話し方(38%)「話の内容(7%)」なので、外見・態度・話し方で失点せずにできるだけ得点し、話の内容の記憶率を高めるためにインパクトを与える工夫をします。

 「内容」はともかく、よい印象が成功のポイントになるプレゼンも多いです。内容は「コンテンツ」、伝え方は「プロセス」といいます。

 コンペの場合、「コンテンツ」がほぼ同じなら「プロセス」がよい方が勝ちます。しかし、今日のコンペでは、「伝え方」に大きな差がでません。

(プレゼンターは訓練を受けているので、みんな失点のしないプレゼンをします)

 今日のビジネス状況は、「コンテンツ」が重視されますので、「効果が出る提案」「他との差別化」「問題解決策」「新しいノウハウの提供」などのコンテンツが勝負を決めます。

(プロセスが、よいコンテンツを凌駕することは、ビジネス・プレゼンにおいて一般的に困難です。)

 このコンテンツが、「成功するオンライン・プレゼン」の重要なポイントになります。

≪続く≫ 

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