昨年の秋ごろからだろうか。オンライン研修が少しづつ始まり、今では、研修の半分くらいがオンライン・スタイルだ。(METS-cの場合)
受講生と研修会場で対面する集合研修を長くやってきたし、それが当たり前と思っていた。そういう研修を想定していたし、研修技術も磨いた。
まさか、モニター越しに受講生と対面する研修をやるようになるとは。
半年たって思うことは、「オンライン研修も、悪くない。」
当初は、「オンラインで研修が成立するのか」「受講生の反応が読み取れるのか」「みんな寝てしまうのでは?」と否定的なことばかり想定していた。
私自身の研修の特長や持ち味が、「ライブ感」を大事にした臨機応変の研修プログラムで、最後には受講生満足というゴールにたどり着くスタイルだからだ。
でもね、研修は本来自由なのだ。研修内容によってはオンラインでは、お勧めできないプログラムもある。だから、「これから全ての研修をオンラインでいこう」とは思わない。
しかし、実際にやってみて「オンライン研修も、悪くない。」
要は、研修の目的を達成するためにプログラムを工夫し、受講生を満足させることは変わらない。既存の集合研修プログラムをそのままオンラインでやっても、難しいだろう。
プログラムは、研修を進行する講師、研修を販売するベンダー側の問題であって、顧客や受講生が悪いわけではない。
講師やベンダーは、「それは無理です。それでは研修になりません」と言うのだろうか。
教育の世界は、「とても保守的」だ。指導者たるもの「ブレてはいけない」「迷ってはいけない」「自己否定してはいけない」「妥協してはいけない」
指導する側が正しいのだから、自分たちが変わってはいけない。本当にそうなのだろうか。
「変われ、変われ」と言ってきた自分たちは、変われるのだろうか。