ギャップに悩む管理者。

 研修の現場では、多くの管理者を知ることになる。これまで様々な業界業種、企業規模の管理者の欲求を確認してきた。その立場に望ましい欲求と実際のギャップに驚く。

 管理者の立場で望ましい欲求は、「目標達成欲求」「責任欲求」「競争欲求」だ。8割以上の管理者の欲求は低い。年々、欲求が低下している印象だ。欲求が低いことが悪いわけではない。

 本人の欲求と立場に求められる欲求に大きな差異がある場合、ストレスになる。望まないことを求められるからだ。欲求は無意識に行動に表れる。それを周囲に見られた時、改善を迫られる。多くの管理者が「自覚」をもち、行動を変える。

 教育では、“もう、管理者の立場なのだから、意識して改善しましょう。”となるのだが、どうしても無理をしてしまう管理者が出てくる。

 本人にとっても部下にとっても会社にとっても不幸な結果になることがある。

 早く自分を理解し、自分のキャリアを選択し、最も活躍できる環境で能力を発揮すべきだ。「複線型人事」は、人間尊重の成果に直結する施策だ。

 会社は、環境整備を急げ。

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