『コミュニケーション研修』は、対象別で設計することもできるが、スキル別で設計することもできる。特定のコミュニケーション・スキルにフォーカスするプログラムだ。
コミュニケーション研修の体系化は、定義の理解から始まる。辞書には「伝達」とあるが、研修では「相互理解」と紹介している。ビジネス・コミュニケーションの実践では「伝達」のみでは不十分と考えられるからだ。
「相互理解」ならば、①誰に②何を③どのように④どこまで理解し合うか、設定することでプログラムを体系化することができる。
「①誰に」を設定すると対象別のプログラムになる。「③どのように」を明確にするとスキル別のプログラムになる。
コミュニケーションは、①話す(説明する)②質問する③積極的に聴く④相手を理解する、の4つのスキルを活用する。
それぞれのスキルを習得するためには、4種のプログラムが必要になる。そして、対象別にすると、部下の上司へのコミュニケーションで4種。上司の部下へのコミュニケーションで4種。上司が顧客に対して4種。部下が顧客に対して4種となる。
このパターンで勘定すると、総論で1種、上司用(管理者)で8種。部下用で8種。合計17種のプログラムを設計することができる。
(※実際には、対象とスキルを選択し、重点的にプログラムを設計し研修を実施する。)
≪続く≫