コーチングは、やさしい指導か?厳しい指導か?

 皆さんは、コーチングに対してどのようなイメージを持っていますか?やさしいですか、厳しいですか?

 私は、コーチングはとても厳しい指導法だと、考えています。一般的にコーチングは、部下にやさしい指導と思われているのではないでしょうか。上司は、部下の主体性を尊重し、部下の考えを受け入れる。信頼関係を構築し、お互いに前向きで、笑顔が絶えないという感じでしょうか。

 そもそも、コーチングの目的は、“自律型人材”の養成にあります。“自律への道”は、やさしいことではありません。自らを律して仕事に取り組んでいる人(自ら考え、自ら行動する人材)が、どれだけいるでしょうか。

 ならば、その指導法は自ずと厳しいものとなります。質問のスキルを活用し、部下の考えを引き出しますが、考えが出ないからと言って、上司が教えるわけにはいきません。部下が言ったことを、何でもやらせるわけにはいきません。失敗にはリスクが伴いますし、上司は部下の行動に責任をもつためです。

 従って、上司の考える方法とは違っていてもいいのですが、成功の見込みがない考えや方法は、承認できません。それでも、部下自身に考えさせなければなりません。それが自律のための指導です。

 上司と部下の根競べのようですが、コーチングは、“やさしくはない”と思います。少なくとも、私のコーチング研修は、受講生の予想に反して、“コーチングは、部下に甘い指導法ではない!”というイメージを持って帰られるようです。

以上

カテゴリー: お知らせ   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください