リーダーという存在を知らない人はいないでしょう。しかし、日本で働いている人の中で、本気でリーダーを目指している人は多くありません。
どのレベルのリーダーを目指すかにもよりますがリーダーの頂点であるビジネス・リーダーが圧倒的に少ない、というのが私の見方です。
ビジネス・リーダーになるには、段階的に上位のリーダーになっていくことが必要です。実力のあるリーダーになるには、相当な努力と長い時間が必要です。
リーダーを目指す人が多くなければ優秀なビジネス・リーダーは現れません。
1.努力したが、リーダーになれなかった人。
残念ですが、仕方ありません。既存事業のリーダーのポジションは限られていますし、新規事業は経営判断に大きく影響されます。
しかし、リーダーを目指して努力する過程で相当な力がついているはずです。前向きな転職によって別の会社でリーダーとして活躍する可能性は高いと思います。
また、思い切って独立して事業を始め、自他ともに認めるリーダーとなることもできます。
2.自分の特性をよく理解して、リーダーを目指さなかった人。
あなたは、プロの担当者としての専門性を高めましょう。リーダーは、優秀なスタッフ、メンバーを必要としますので、必ず声が掛かるように自分のスキルを磨きましょう。
あなたはにとっては、会社の規模や知名度に価値はありません。事業やプロジェクトが働く場となりますので、報酬が高く職場環境が整っている場を自ら選択できるように自分の市場価値を上げましょう。
3.リーダーを軽んじて、機会を放棄して燻っている人。
年令を重ねるごとに状況が厳しくなる覚悟をしましょう。リーダーも目指さず、専門性もなければ働く場は、限られます。
リーダーは大変そう。リーダーは責任が重い割に給料が安い。残業手当が付かない。出世には興味ない。あなたは、キャリアについて真剣に学ぶ必要があります。
初級リーダーになるチャンスは、多くの人にあるでしょう。初級リーダーにならなければ中級にはなれません。もちろん上級リーダーにはなれません。
年令を重ねれば、リーダー候補から少しづつ外れていきます。大手企業では役職定年もあります。ビジネス・キャリアを理解していなければ、スキルアップも疎かにするでしょう。
「働くこと」に中途半端な人は、会社ではうまくいきません。こういった人の残念なところは、キャリアアップの重要性に気づいた時には、すでに遅いということと、自分の可能性を自ら否定していることです。
新卒社員の段階点では、働く能力の差はほとんどありません。しかし、「働く」決心がついていなかったり、「キャリア・ビジョン」があいまいであったり、間違った考えをもっていると途中で挫折したり、退職勧奨の対象者になってしまいます。
将来、活躍する可能性が十分あったのにもったいないと思います。だから、「働くこと」や「リーダーに対する肯定的なイメージ」は、できるだけ早い段階に教育する必要があると思うのです。
《了》
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二
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