いつの時代もあらゆる業界で規模の大小、営利非営利組織を問わずリーダーは求められている。リーダーが自然発生的に多数現れればよいが、実際はそうではない。
そしてリーダーは、何人でも必要だ。優秀なリーダーがいるだけ業容拡大の可能性は高まる。そこでリーダーの養成だ。
研修を受講したらリーダーになる、というわけではないが、リーダーに必要な能力開発の機会となる。リーダーに必要な能力は、リーダーシップだがその定義は抽象的だ。
『組織や集団が目標を達成するために関係者の活動によい影響を与える過程』ではどうか。
「古今東西のリーダーシップ論」を総論とすると、「よい影響を与える過程」に必要なリーダーシップは各論と言える。
①誰に②いつ③どのように影響を与えるか、を設定することによってリーダーシップ(各論)研修プログラムは派生していく。
「会議運営におけるファシリテーション」もリーダーシップの各論の一つだ。
JA県中央会のリーダーシップ研修の内容は、ファシリテーションだ。1日目にJAインストラクターが総論を教え、2日目にMETS-cがファシリテーション・スキルを担当する。
「農協改革」の推進に会議の活性化は必須だ。何を、どう改革するのか、誰も答えをもっていない。みんなで考えて意思決定するしかないのだ。組織運営に話し合いは不可欠だ。しかし、実際の会議はどうか。
自立を目指す農協のリーダーに求められるリーダーシップの一つは、「ファシリテーション」だ。