前回の文末は、「 どうしたものでしょうか?」で終わりました。
サービスを提供した後に、顧客が不満を訴えるケースはよくあります。新人営業の課題のようですが、サービスを提供する側は提供する前に「成果」に対して顧客に誠実に説明する責任があります。
「研修」の場合であれば、研修によって受講生が得られるものが何か。研修を受講することによって、受講生の何がどうなるか、ということを事前に説明します。
それを顧客が理解することによって、サービス提供後のクレーム(苦情・不満)を予め防止することができます。
(研修は、そのサービスの性質上受講生によって「成果」が違うので、説明には工夫が必要です。)
営業が販売時に顧客の期待を高めて購買欲求を高めることは、受注確率を高めるために必須ですが、「成果」についてあまりにも乖離がある場合(顧客が、そう感じる)は、クレームになる確率が高いので注意しなければなりません。
形のないサービスを提供するビジネスに共通することなので、単純に営業の商談技術の問題として処理するのではなく、事業方針、顧客満足活動として徹底することが重要です。
業者が提供する商品・サービスと顧客の期待を一致させるには、共同開発という方法があります。
競合が激しく、顧客の期待値がますます高まる市場で既存の商品やサービスを売買するという方法では、完全一致(顧客満足)は難しいです。
「何か、違うなぁ」「違和感があるなぁ」「他に、ないの?」
業者は、顧客が何を求めているのかよくわからない。顧客は、自分たちに何が必要なのか、自分たちにもよくわからない。どう説明したらよいかわからない。
こんな状況は、よくありますね。
こんな状況は、売買ではなく「開発」という方法が有効です。既存の商品やサービスでは、商品ラインナップやカスタマイズにも限界がありますし、それでは顧客は満足しません。
「一緒につくればいいのです。」
顧客が開発メンバーに加われば、開発の過程で商品やサービスの仕様が明確になりお互いが満足する結果となるはずです。
共同開発を成功させるために、業者は対応力、開発力を磨きましょう。顧客側は自社にとって本当に必要ならば既存品を買うのではなく、自らも苦労して創る努力をしましょう。
《続く》
************************************************
会社がもっとよくなるお手伝いをしています。
○よい会議(Meeting)をしましょう。
○よい教育(Education)をしましょう。
○よい道具(Tool)をつかいましょう。
○よい制度(System)を活用しましょう。
*************************************************