誰に、どのようなリーダーシップを求めますか?
研修を選ぶにも、研修を設計するにも必要な仕様項目です。リーダーシップは、働く人々すべてに求められる能力です。
リーダーシップは、「人に対する影響力」です。仕事は一人ではできませんし、人に無視されては仕事になりません。誰だって、少なからず人に影響を与えていますし、よい影響を与える必要があります。
総論を学ぶだけではスキルアップになりません。「指導力」や「折衝力」などの各論を設定すると「いつ」「誰に」「どのような」リーダーシップを発揮して「どんな」成果を出すか、といった具体的な研修プログラムを設計することができます。
研修プログラムには、「階層別研修」があります。業務担当者、係長、課長、部長などの職位毎にプログラムが分かれていますので、選びやすいですね。
しかし、あなたの会社に必要な研修かどうかは、よく検討する必要があります。ヒントは、あなたの会社の職能等級資格要件や能力要件にあります。研修内容が自社の社員教育に合っているか、確認しましょう。
研修会社のパッケージ商品だと合わないことも多いので、その場合は自社版の研修を設計する必要があります。
職能等級、資格の要件や能力要件、評価要素や定義、着眼点などは会社は違えども実際には似たようなものが多いです。
それでも受講生からしたら、自分の資格・等級に求められる要件や自分が評価される能力が開発される研修の方が、現実的で実践的と感じてモチベーションが上がるはずです。
そうなると、やっぱり自社版のオーダーメードの研修がよいのではないでしょうか。
人事制度と研修の関係でいうと、そういうことですが、もう一つ大事なことがあります。
「経営戦略と人事戦略をリンクさせろ」という言い方があります。競争市場で「経営戦略は各社違う」ということは当然ですね。
その戦略を遂行するのは社員です。
したがって、人事は「戦略の遂行に必要な社員を採用」して、「戦略を遂行できる社員を育成」する必要があるのです。
ということは、育成の方法である研修は他社と同じではいけない、ということになります。基本的なことは同じように学び、レベルを上げることに問題はありません。
しかし、他社の社員と「同じように考え」「同じように働き」「同じような成果」を出す社員ではいけません。その社員が働いた結果は、他社と同じかそれ以下になる可能性があります。
何より、わが社の戦略が遂行できません。
そう考えると、共同開発によるオーダーメードの研修プログラムが必要ではないでしょうか。
あなたは、会社の戦略を遂行するような働き方をしていますか?
≪続く≫
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会社がもっとよくなるお手伝いをしています。
○よい会議(Meeting)をしましょう。
○よい教育(Education)をしましょう。
○よい道具(Tool)をつかいましょう。
○よい制度(System)を活用しましょう。
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