⬛️日本のリーダー養成の問題は、ビジネス・リーダーが次々と出て来ないこと。
リーダー研修の場で、リーダーをやりたがらない理由は、「自信がない」「大変そう」「他者のリーダーシップを見て学びたい」「そんな気はない」などいろいろあるでしょう。
自分が望んで参加する研修では、また違う状況でしょう。
本気でリーダーをやりたくない人が、研修に参加することもあります。研修を実施する会社は、「研修で何かを学んでほしい」「研修をきっかけに飛躍してほしい」など、期待します。
(若い社員が、「管理者=リーダーになりたくない」という話をよく聞きますね)
講師としては、受講生の様子を見ながら「リーダーになることは重要ですよ」「リーダーシップを発揮しましょう」って、説得するのはおかしな話です。
「頑張ってリーダーになりましょう!」って、講師が動機付けする必要があるのでしょうか。そんな気持ちになります。
日本のリーダー養成の最大の問題は、ビジネス・リーダー候補者が極端に少ないことです。ビジネス・リーダーは、経営者、事業部長などの上級管理職です。
もちろん、過去も現在も優秀なビジネス・リーダーはいますが、多いとは思えません。過去に比べて減っているようにも思えます。ビジネス・リーダーが次々と数多く出てこない点が、日本の弱点です。
優秀なビジネス・リーダーが、たくさん出てこないと新しい事業が生まれませんし、既存事業も業容拡大しません。当然、日本経済は縮小していきます。
ビジネス・リーダーは研修で養成できるレベルではありません。
人は、いきなりビジネス・リーダーになるわけではありません。しかし、成長過程では研修は有効な方法だと思います。
日本の優秀な人材は、係長までです。学校を卒業して入社してくる一般社員は平均値が高く、働く基礎能力は十分に備えています。正しい方向づけをして上手に使えば、仕事は十分できます。
係長は監督職として、役割を十分果たせるレベルにあると思います。
日本企業は、現場が強いと言われてきました。係長=チーム・リーダー以下の仕事は十分評価できると思います。
しかし、チーム・リーダー以下でできることには限界があります。現場が頑張れば大きな結果が出るような単純な状況ではありません。
問題は、課長、部長クラスです。係長から有能な課長、部長が出てこない点はリーダー養成の課題です。
なぜ、日本ではリーダー養成がうまくいかないのでしょうか?
≪続く≫
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