■リスクを取った者だけが、「リーダーらしさ」を獲得する。
リーダーとは、みんなのために頑張って感謝されて、敬意を払われる存在です。だから多くの人が憧れ、候補者が次々と生まれるのです。
リーダーを中心に人々が集まり、知恵を出し合い大勢で活動をするので大きな成果を上げることができます。健全で希望がもてる社会をつくる要因です。
リーダーが最も恐れることは、メンバーの反発であり攻撃です。リーダーは、たった一人で大勢の相手に立ち向かわねばならない状況があります。
小学生高学年の学級委員が、クラスのみんなから攻められる場面を想像してみてください。その学級委員が、あなただとしたら・・・
正直に言って、恐ろしいですよね。自分は一人、相手は数十人。怒っている子もいます。笑っている子もいます。仲のよい友達も下を向いて黙っています。
どうしようもありません。何もできません。とても大きなショックを受けます。
社会や会社、職場の中でも同じことが起きます。しかし、社会に出る前の段階では、このような事態はほどほどにしておかねばなりません。リーダー本人のショックが大きすぎるからです。
このような体験は現実にあるにしても、リーダーや傍観者にとっても悪い影響を与えます。本人はもちろん、傍観者にとっても「リーダーにはなりたくないな」と思い込んでしまうでしょう。そして、誰もやらなくなるでしょう。
リーダーシップは、うまくいかなくて当然です。みんなの賛同が得らえないこともあるでしょう。だからといって、リーダーがショックを受けるような事態は回避するべきです。
そこには、支援者が必要です。学校で言えば、クラス担任の先生でしょう。
誰もやりたがらないリーダーを引き受けた勇気ある者には、厚い支援をすべきです。最も重要な支援は、「話し合いに参加する者への指導です。」
「学級委員に協力すること」「話し合いに参加すること」「悪口や人を傷つけることはしないこと」などを、しっかり教えてほしいと思います。
そのような言動があったら、直ぐに注意すべきです。これも教育の一環だと思います。決して状況を放置するようなことがあってはいけません。
会社でも会議の参加の仕方を知らない者がいるために、リーダーはとても苦労します。(それは、リーダーにとって余計な苦労であって、本来ファシリテーションの技術にはない課題です。とてもレベルの低い問題です。)
リーダーシップは、いつもよい結果を出せるとは限りません。失敗することやメンバーから攻められることもあるでしょう。
それでも、諦めずに人の前に立ち続けることで、プレッシャーに負けなくなったり、余裕を持てるようになったり、メンバーを治めることができるようになるのです。
そうした経験が「リーダーらしさ」をつくります。
学校の先生方には、リーダーがリーダーらしくいられるように環境を整えていただきたいと思います。
≪続く≫
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