■大人の世界は、子供の世界と同じなのか?
中学生の頃は、気の合う友達もできてグループをつくるでしょう。複数のグループができて対立することもあるでしょう。グループに所属しない孤立した生徒もいて多様化します。
グループ活動では、人間関係が緊密になるのでお互いを強く意識したり、力量を比べたり、認め合ったりしながら、自然と自己理解と他者理解の能力を身につけていきます。
そのグループの中から、自然と中心的なメンバーが現れてやがて影響力をもつようになります。
自分がグループの中心的な存在と自覚すると、振る舞いや言動を考えるようになります。そうなると、他のメンバーとの違いが顕著になってきます。
このグループは非公式であり目的や使命をもった集団ではありません。役割分担やルールがなく人間関係によって結びついた集まりにすぎません。
人の集まりに、目的、使命、目標、役割分担、ルールなどの要素が備わるとチームに変わります。
人が集まると「力」をもちます。その「力」をよいことに使えば成果を上げることができますし、悪いことに使うと問題を起こします。
例えば、「いじめ」です。
対立しているグループや孤立している者への「いじめ(虐め)」は、間違った力の使い方です。特に集団の個人に対する虐めは、影響や害が大きいため必ず防がねばなりません。
集団と個人では圧倒的な力の差があり、個人で対抗することは難しいでしょう。また、人を虐める方法も多岐にわたり巧妙化するので、防ぐことは困難です。
なぜ、人は人を虐めるのでしょうか。自分と違う者への嫌悪感、虐めることによる優位性の確認と満足感、嫉妬心、所属するグループへの忠誠心、同調行動による保身など人の心に原因があるようです。
自分より優れている者や認められている者への嫉妬心や反発は、リーダーを標的にした虐めに発展する可能性があります。
中学校なら教員の介入による解決や適切な指導が必要です。
「虐め」を放置するということは、他の生徒に「正悪の不分別」「悪に対する無抵抗」「諦め」「無関心」「無力感」「自信の欠如」「自虐感」「正義感の欠如」「消極的な加担」「長いものには巻かれろ主義」などのマイナスの教育をしていることになります。
これらは、リーダーシップと対極にある要素です。
未成熟な者に、基本的なことを教えることはとても重要です。(生徒も、「あれはいけないことだ」とわかっています。)
しかし、これは成熟した大人の会社でもおきていることです。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二