■部活動指導員は、勘違いしているのではないか?
部活顧問や部活動指導員の中には、部活の目的や指導員の役割を理解していない者もいるようです。部活運営に大きな影響力をもつそれらの人たちの言動は、生徒の健全な育成を阻害しています。
「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の「本ガイドライン策定の趣旨等」には、次のように書かれています。
・ 生徒の自主的、自発的な参加により行われ、学校教育の一環として教育課程との関連を図り、合理的でかつ効率的・効果的に取り組むこと
部活の運営や指導の考えや方法は、指導者に任されて然るべきですが、部活動の基本的な目的や在り方を逸脱してはいけません。
逸脱の根底には、「指導者中心」「指導者利益」「指導者保身」の考えがあります。そんなもののために部活動があり部員がいるわけではありません。
このような組織や集団の目的に沿った運営ができない人物が影響を与える立場にいれば、自ずと問題が起こります。ましてや、「閉鎖的な空間」で大人の指導者と未成年の生徒や学生の立場の違いや力関係を鑑みれば、部活の自浄作用は期待できません。
そのような部活に参加する部員は、理不尽さを感じながらも指導員の命令に従い行動することを体験して習得していきます。
疑問に対して質問したとしても、納得する回答は得られず、意見を言うと指導者に対する反抗と受け取られ、活動を制限されます。
その結果、「疑問を持たないこと」「疑問があっても口に出さないこと」「理不尽を我慢して服従すること」「考えないこと」を体得していきます。
これらの特長は、一部の問題ある指導者からの評価は高く利益を得る部員もいるでしょう。また、極一部の会社において望まれる社員像かも知れません。
※今日では、このような特長をもった会社員がキャリアの危機に直面しています。だからこそ、社会に出る前の人材育成がとても重要なのです。
これから組織のリーダーになっていく人材には全く不要な体験です。(その体験を「反面教師」と教え、肯定的に捉えることさえ反対です。)
このような状況であれば、将来のリーダーとして有望な生徒ほど「自分で判断して」退部するのではないでしょうか。もったいないことです。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二