学生時代の部活動体験は、キャリア形成に影響を与えます。それは、ビジネス・リーダーに必要なことの体験学習ができるからです。
運動系や文化系の「活動内容」の違いはありません。その部活の目標達成活動には必ずリーダーシップが求められますので、リーダーであってもメンバーであっても学ぶことは多いはずです。
学生時代を、部活動に充てる者とほとんどの時間を一人で過ごす者とでは、学業とは別の社会で求められる知識や能力、体験から習得する知恵には大きな差がでるでしょう。(極端な対比です。)
もちろん、学生時代に部活以外の活動や人との関わりなどでも社会や会社・組織で必要なことを学べる機会はたくさんあります。(例えば、アルバイトやボランティア、留学、異文化に触れる旅行などなど)
言いたいことは、会社で活躍するリーダーには、学生時代から社会的能力を体験から学ぶことが有効だと、いうことです。
しかし、一部では「学校教育の一環」を逸脱している部活動もあるようです。
卒業後の進路や職業選択は本人の自由であり、かつ多様化しているので部活動の延長に進学、就職、起業などがあっても何ら不思議ではありません。
しかし、学校生活のほとんどが部活に費やされることは健全とはいえません。本人や本人を支える家族の時間、体力、メンタル、金銭的な負担が強いられる場合があります。
その部活動が、本人や家族が望むビジネス・キャリアに直結するものであれば理解できます。プロ(職業)の世界で早く成功するためには、早い段階での準備と他を犠牲にした集中的な活動が効果的かつ効率的です。
しかし、そうでない「学校教育の一環として」の部活動であれば、やりすぎは逆効果です。学校教育の一環で、「そこまで」やる必要があるのでしょうか。
(限られた学校生活で社会で活躍するために学ぶべきことはたくさんあります。そのための望ましい生活環境があるでしょう。)
つまり、プロ化を目指す養成機関と「学校教育の一環として」の部活動をはっきりと分ける必要があるのではないでしょうか。
目的と手段が合致していなければ、苦労が多い割に成果が出ません。一生懸命や努力には、限界がありません。
「一体、何のためにこれだけのことをやっているのか?」部員はわかりません。「どこまで厳しくしたら結果が出るのか」指導者にもわかりません。
「理由なんてない」「とにかくやれ」「まず、言われたことをやれ」
目的は、何か。目標達成の効果的な手段は何か。「合理的に考える力」は、社会に出る前の学生時代に習得することが、とても大事です。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二