リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由(36)

■成績優秀でコミュニケーションが苦手な人。

 試験で高得点を取るには、勉強に多くの時間を使う必要があります。成績優秀な学生は、子供の頃から熱心に勉強を続けているはずです。

 その結果、中学校、高校、大学と志望する学校(「多くの人が受験する」「人気がある」「有名な」「競争率の高い」「難関校」)に合格しました。

 多くの時間を勉強に費やした成果です。

 会社員の能力評価には、基本的能力である「知識」「技能」、精神的成熟能力である「課題解決能力」と「対人対応能力」があります。

「知識」と「課題解決能力」は、前回説明しました。「課題解決能力」の「理解力」「判断力」「決断力」について書きました。

 他にも「創意工夫力」「企画力」「開発力」がありますが、文脈から説明していません。

 「対人対応能力」は、「表現力」「折衝力」「渉外力」とあり、コミュニケーション・スキルに該当します。

 更に「指導監督力」「管理統率力」とあり、マネジメント・スキルに該当する能力です。精神的成熟能力といわれるように、習熟度合いによって難易度が資格等級別に設定されます。

 「対人対応能力」は、会社員になって求められ開発される能力というよりは、その基礎的な部分は子供の頃から社会に出るまでに学ぶ機会があり、習得可能な能力です。

 自分が伝えたいことを相手に的確に伝えること。自分の考えを相手に伝え、理解・納得させること。相手に協力、理解をさせられること。

 これらは、仕事では必須の能力ですが、子供のころからの人との交流を通じて体験から学んでいることです。

 子供の頃はそんな能力があることも知らないし、「できるようになっている」という自覚もないほど身近なことです。

 しかし、会社に入ってその「能力」が評価されるとなると、自分にその能力がどの程度あるのか考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

 お気づきの通り、「対人対応能力」は、リーダーにとって不可欠な能力です。 

 「コミュニケーションが苦手」という若い社員がとても多いです。

≪続く≫

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株式会社メッツ・コンサルティング  代表取締役 新井 陽二

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