■日本が育てているエリート人材。
「学歴社会」という言葉は、以前に比べあまり使わなくなっているように思います。日本の大学進学率は、54,4%(2020年:文部科学省、学校基本調査より)だそうです。
ちなみに、この値は過去最高ということです。
大学進学者がもっと少ない時代であれば、大卒という学歴は希少価値があったかも知れません。現在では高校生の半分以上は大学進学するため、学歴はあまり注目されなくなったようです。
しかし、一般的に難関校の在学生や卒業生に対して畏敬の念を感じる人も多いので、「学歴信仰」は、今だに多くの人々の心にあるように感じます。
難関校の卒業生の中には、競争率の高い大手有名企業に採用されたり、超難関といわれる国家公務員総合職の試験に合格する人もいます。
彼らは、その学歴、経歴の希少性からいえば日本のエリートであり、ビジネス・リーダー候補のトップランナーといえるでしょう。
しかし、その候補者の全てがビジネス・リーダーになるわけではありません。もし、こういった人材の多くが確実にビジネス・リーダーに成長するのなら、今のような日本にはなっていないはずです。
何か、おかしいですよね。
≪続く≫
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株式会社メッツ・コンサルティング 代表取締役 新井 陽二