一緒に働く人たちの「何を」知る?

 

 職場で一緒に働く人たちを知らなければ、仕事はうまくいかない。職場の目標は全員で達成するものだし、役割分担していてもお互いの協力は必要だ。お互いがもっている情報も「報告」「連絡」「相談」によって共有するからこそうまくいく。

 しかし、これまでお互いがシェアしてきた個人情報を共有することは難しそうだ。

 相手の(個人的な)ことを何でも知りたい、相手の全てを理解しなければ信用できない。そう思い込んでいる人には、今後の対応が必要だ。

 例えば、部下をもつ管理者、人の言動に敏感な人。知りたい欲求が満たされないのでストレスがたまる。不満が相手に伝わると人間関係がギクシャクする。

 一緒に働くうえで、「何を」知る必要があるのだろうか。相手が望まない情報の提供を強いることは難しい。

 (もちろん、相手も同じように情報のシェアを望むなら問題ないが、全員の賛同を得ることは難しいだろうし、組織として行うことも難しいでしょう。)

 個人情報のシェアを拒むことも多様性のあらわれだ。言いたくないことや知られたくないことは誰にでもある。

 一緒に働く人たちの知っておくべきことは、「職場での役割」だ。

 ダイバシティな職場の人たちの共通点は、つきつめれば「仕事」しかない。仕事に関する情報は共有すべきだし、仕事を通してお互いを理解することができる。それだけでよい人間関係は、十分つくれる。

 つまり、職場の人たちとの人間関係は、「仕事の関係」ということだ。この前提を受け入れられないと、不必要な個人情報を知りたがったり、仕事の関係以外の関係を求めるので問題となる。

 今では多くの人が当たり前と思うことでも、思い込んでいる人は自分の考えに固執するので、対応が難しくなる。

 こんな話は、自分の「あるべき人間関係論」、自分が「望む人間関係」と違うと悩んでしまう。そんな人は、考え方を少し変えて「割り切った職場の人間関係」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 そして、人と少し距離をとってみる。そうすればストレスが軽減するはず。

 注意:あくまでも「職場の人間関係」の話です。

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