上司に「相談」する必要性とメリットがわかって、その気になったら、早速準備をしよう。「人間関係」が良好であれば、それほど準備に気を遣う必要もなく、気楽に相談をもちかければよい。
しかし、このブログは、「人間関係」が苦手なあなたが、あまり関係がよくない上司に対する相談を想定している。そんな場合、「相談の準備」がとても大事だ。
相談することで、「意見」や「助言」をもらえて不安が解消されれば、自信をもって仕事を進められる。その結果、仕事の成果が出る。これで上司もあなたも満足するはずだ。
(2)相談の準備をしよう。
相談を成功させるには、上司が「意見」や「助言」をしやすい状況をつくることがポイントだ。
「君は、いったい何を相談したいんだ?」「まず、状況を説明しろ!」「君は、どう考えているんだ?」「君は、どうしたいんだ?」といった質問を次々されると緊張してうまく答えられないだろう。
しかし、上記の質問は「相談」につきものなので、想定しておこう。
上司は、せっかく部下が相談しにきたのだから、よい助言をしたい。しかし、いきなり、「どうしたらいいですか?」「私、困っています。」では、何が何だかわからないので、助言のしようがない。
次のことを整理しておこう。
〇相談の背景や理由⇒困っている状況の「事実」を簡潔にまとめておく。例えば、進捗が遅れている。売上の見込みが少ない。交渉が難航している、など。
上司に状況を説明できるように、あなたが知っている「事実」、これまでの対応や行動の「事実」を時系列(順番)でまとめておく。(上司:なるほど、そういう状況になっているのか。)
〇その次に、なぜ、今そのような状況になっているのか、自分が思う「原因」を整理しておく。(上司:それが原因かもしれない。でも、他にも原因があるかもしれない。)
〇相談したいこと⇒「意見」や「助言」してもらいたいことを決めておく。例えば、期限に間に合わせるには、どうすべきか。売上見込みを増やすためにどうすべきか。交渉をまとめるためにはどうすべきか、など。(上司:どんな方法があるかなぁ。)
〇自分の考え⇒自分の考え、やりたいこと、方法を整理しておく。例えば、人を増やせば期限に間に合う。販促費を掛ければ見込みが増える。上司に同行してもらえば、交渉が進展する、など。(上司:そういう方法もあるなぁ。)
上司は、あなたの説明を聞きながら、状況を理解し、部下の考えを聞きながら、上司としての「意見」をまとめたり、「助言」を考える。
※あなたが、「原因」も「方法」もわからなかったら、とにかく「状況」を説明する準備をしておこう。そして上司に判断してもらい、「指示」を仰ぐ。
これだって、相談しないよりはずっといいし、状況を改善するためのコミュニケーションだ。あなたには、責任感がある。
《続く》(3)相談の前に、一声かけよう。
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