上司への相談は、あなたからアプローチする。指示は、「受身」。報告は、「義務」だが、相談は、あなたが自ら判断し行動するのだから「積極的な姿勢」として評価される。
コミュニケーションの方法は、繰り返し書いてきた。直接会って相談することもできるし、電話やメールでも可能だ。
的を射た「意見」や「助言」は、上司が状況を詳しく理解する必要がある。電話やメールでは、不十分な点もあるだろう。
思い切って、直接会って相談してみよう。
上司は、当然自分の予定で仕事をしている。毎日、計画的に時間を管理しながら仕事をしている。だから、あなたには上司が「とても忙しい」と見えるだろう。
「忙しい」から、相談を持ち掛けたら迷惑を掛けてしまう。「今は、ダメだ」、と思う。状況によっては、怒られるかも知れない。
そう考えたら、いつまでたっても相談できない。上司が何もしていない時間など、まずないからだ。
「上司の都合を聞いて、相談の時間を取ってもらう」が正解だ。メールで、相談のお伺いをすることもできるが、直接申し込むコミュニケーションに挑戦しよう。
(3)相談の前に、一声かけよう。
仕事中の上司に、いきなり話しかけて、仕事を中断させれば迷惑だ。また、親しい関係であっても、仕事中に失礼な態度だ。「いきなり、何だ」ということになる。
「クッション言葉」を使おう。
難しいことではない。上司に話しかける時に、使う言葉だ。「ちょっと、よろしいですか?」※他にも数パターンあるよ。
「いいよ。何に?」と言ってきたら、「〇〇の件ですが、ご相談がありまして。今、お時間よろしいですか?」と話しかける。
すると、上司が判断して、その場で話を聞いてもらえるか、改めて相談の時間を指定される。
そうなったら、準備を活かして「相談」すればよい。クッション言葉は、本題に入る前の「あいさつ」、「お伺い」、「コミュニケーションのきっかけづくり」のようなものだ。
この一言があるかどうかで、相手の気持ちは全く違うものになる。クッション言葉を使ってくれれば、こちらの都合を気配りしてくれているとわかるし、話を聞く気持ちにもなる。
これまで、あなたが話しかけた時、相手が気分よく話を聞いてくれなかったとしたら、このクッション言葉を使わなかったからかも知れない。
《続く》次回は、(4)状況を説明する。
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