個人や集団に不正の動機があり機会があり正当化する理由がある時、不正が起きる。
「組織運営の健全度調査」は、組織運営に不正の動機づけ、不正の機会、正当化の根拠がどの程度あるか、全職員に確認する調査である。
個人と会社は密接した関係にあり、個人の不正行動は組織運営に原因があることが多い。多くの人々がそれを認めているから法律によって労働者が保護され、メンタルヘルスのケアを企業に求めている。
研修も行われているが、受講生の認識は不十分で個人の意識差も大きい。したがって調査データによって、自分の職場はどの程度健全なのか理解し、問題意識を高め教育効果を高めることが必要だ。
不正の動機を、個人の「金銭問題」「精神的な弱さ」「いい加減な性格」などと決めつけることで組織に原因がないことにしようとするが、それこそが不健全な組織文化であり本質的な問題解決にはならない。
個人のメンタルや行動は、組織運営が大きな影響を与えている。健全な組織運営であれば、職員は長く働き、成長し、組織に貢献し、生活を安定させてよい人生を送れるはずだ。