離職は生活を不安定にし、転職にもリスクがある。中堅社員が現状に不満を感じ環境の変化を求める気持ちも理解できるが、会社にとっても社員にとっても有効な解決策はある。
転職希望者の環境を整えることにより、退職させずに勤務を継続させることができる。マンネリを打破しプライドを保て、業務遂行能力が高まり評価を高める方法がある。
中堅職員に「新人指導員」の役割を与える。
人には組織に対する帰属意識があり他者と良好な関係を保てる職場で働き続けたい。周囲の人たちから認められ上司から評価されることで望む処遇を受けたい。自分の経験や能力を発揮して他者に影響を与え、感謝されたい。
中堅社員のそんな欲求を満たすために、「新人指導員制度」をつくりマンネリしている中堅職員を新人指導員に任命する。これまで、「マンツーマン教育制度」や「シスター・ブラザー制度」など実施例は多い。
単純に、「君が新人の面倒を見てくれ」と指示することは逆効果だ。目的・方法・期間・権限・評価・処遇などを制度で規定することが重要だ。
そして制度が正しく運用され目的を達成するために、新人指導員研修をおこなう。
≪続く≫