タイム・マネジメントについての連載は、今回でいったん終了とします。また新しい効果的な方法がまとまりましたら紹介します。
タイム・マネジメントは、“寝ている間に、妖精が代わりにやってくれる”ノウハウなどではない。誰にでも、その気になればできる基本的なことが多い。
『引き継ぎに時間を掛ける!』
会社には人事異動がある。異動の度に担当者が代わり、業務の『引き継ぎ』がある。時間短縮を優先して(実は、面倒くさくて)、不誠実な引き継ぎをしてはならない。引き継ぎ後に、時間を浪費し「時間管理」が困難になる。
日頃から整理整頓している人なら、「引き継ぎ」も時間が掛からない。質も量も不十分な引き継ぎの後には、様々な問題が発生する。
心情的に、前任者に過去の業務を問合せることは、気が引けるものだ。誰だって、現在の業務に集中したいし、問合せはわずらわしいものだ。だから、「引き継ぎ」に十分な時間を掛ける。
よくわからない業務を引き継げば、ミスもする。しかし、「引き継ぎ」で知っておけば防げるミスも多い。全てを引き継ぐことは難しいが、業務を理解している人の「引き継ぎ」はポイントが明確で大事なモレがないので、引き継ぎ後の「時間管理」がうまくいく。
通常の時間管理は、問題の発生、解決を想定していない。問題は多くの場合、想定外で起きるもので予め時間を確保しているわけではない。だから「時間管理」は、できるだけリスクを回避して問題を未然防止することが重要だ。
「引き継ぎ」は、「時間管理」のリスクを含んでいる。突然の異動があっても、後任者に迷惑を掛けないように、担当業務を整理整頓しておこう。
近々、人事異動ありそうですか?