誰にでも平等にある「時間」の管理には、「個人」、「集団(職場)」、「組織(会社)」の取組みがある。これまでの意識編、技術編は、「個人」の努力によって成果を上げる時間管理だ。
しかし、会社で働くことを前提とした個人の時間管理は、職場や会社の影響を受ける。個人の時間管理には自ずと限界があるので、「 職場」、「会社」で取組む時間管理の方が、より大きな成果を上げることができる。
しかし、「ITを活用した業務効率化」や「ノー残業デー」、「フレックス・タイム」、「夕活」などの取組みや制度をつくったとしても、運用するのは個人なのでやはり「意識」と「技術」は必要だ。
『アンテナを張れ!』
時間管理で重要な要素は、管理過程の変化対応だ。状況が変化した時に即対応できれば、スケジュールを調整して期限を守ることができる。「変化が常態」と言われる今日、情報を制する者が成果を上げることができる。
そのためには、「会議やミーティングには、必ず参加する」「上司や同僚とランチやお茶をする」「取引先や協力会社と節度ある交際をする」ことが大事だ。
「個人」のレベルだと、自分を中心に集中して仕事を進めるため、コミュニケーションが不足がちになる。(蛸ツボに入る)そうすると周りが見えなくなり変化に気づかなくなる、または遅れる。
「言ってくれたらいいのに!」とか、「聞いてないよ!」と言うなら経験不足だ。上司を含めて、誰かが完璧な環境を整えてくれるわけではない。自分から情報を収集し、確認しなければ「管理」はできない。
「自分は、責任をもって仕事をしている。忙しんだ!」と言っている人ほど、会議参加に消極的だ。「休み時間ぐらい、一人になりたい」と言う人には情報が集まらない。「現場に行くのはめんどくさい」と思っている人は、書類のチェックはしているが問題が表面化してからの対処になるので、納期を守れない。
最低限の情報は、会議で。大事な情報は、インフォーマルで。本当の情報は、現場で収集しよう。さて、現場では何が起きているのか?