『上司の指示は、必要事項をきっちり確認しよう!』
仕事は、上司の指示に始まり、上司への報告で終わる。指示と報告の間に管理すべき時間がある。いかに短い時間で済ませるか、が時間管理の課題だ。
まず、必要以上に時間を掛けてしまう場合を考えてみよう。それは、やり直しと修正の場合だ。仕事を終えて報告したら、上司からやり直しと修正を求められる。「修正」より「やり直し」の方が時間が掛かる。
1回の報告で了承され、次の仕事に取り掛かる場合が最も効率がよく短時間で済む。「やり直し」の場合は、(予期せぬ)時間の浪費になる。この場合、他の業務計画も変更する必要があるし、モチベーションも下がり、よいことは何もない。
「やり直し」「修正」を避けるためには、指示を受けた時に必要なことを確認してから仕事を始める。
①目的②目標③期限④成果⑤方法⑥権限などを最初に確認してから始めれば、「やり直し」「修正」のリスクはほとんどなくなる。
仕事において“言わなくても、分かっているだろう”、“きっと、こういうことだろう”という思い込みは、時間管理のリスク要因だ。一言、言われて直ぐに取り掛かる部下が優秀とは言えない。“わかっているつもり”で仕事を始め、後で「やり直し」「修正」を迫られる場合が多い。
“以心伝心”が難しい時代だ。むしろ最初の打合せに時間を掛けて、必要事項をモレなく確認し、計画的に仕事を進めた方が、時間管理が成功する。
部下からの細かい確認を嫌う上司がいる。「やりながら」「状況を見て」「その都度」「とりあえず、進めて」という上司は、指示内容を決められない上司で、管理能力に問題がある。
上司が忙しそうでも確認する。雰囲気が悪くなっても、確認または(相談)し、仕様を確認してから始めよう。それが自分のためであり、職場全体のためにもなる。
時間が経ってからの確認はお勧めできない。「何で、今頃聞くの?」「まだ、始めてなかったのか?」「指示を聞いていなかったのか?」と言われる。
「どうしようかなぁ、聞きづらいなぁ」という自分の気持ちを「抑制」し、勇気をもって「確認」しよう。