健全な組織運営とは。

 どのような組織も運営されてこそ組織の意味がある。組織運営の結果が経営の成果に表れる。組織は、「特定の目的を達成するために専門的な役割を持つ部門で構成されている集合体」と定義する。

 組織の運営はそもそも難しく、健全な組織運営は更に難しい。

 健全とは、人に例えれば心身ともに健康な状態だ。常に健康な状態を保つことは難しいだろう。人それぞれ体質があり、体調は日々変化する。年齢を重ねれば体力が低下したり、ケガをしたり、抵抗力が落ちたり、病気になりやすくなる。当然、誰しも寿命がある。

 しかし、自身の健康状態を知ることで、体調管理や疾病予防、体のメンテナンスでケガを防止することもできる。病気になったとしても、的確な診断によって効果的な治療を受けることができる。 

 組織も同じ理屈だ。組織における健全性とは、「構成員である社員が活き活きと働き、ルールを守って適切な成果を出している」状態だ。組織をできるだけ長生きさせることが「組織運営の健全化」の目的だ。

 ただの長生きではなく、健全な状態を長く維持させることが重要だ。組織は、不健全な状態になると「不祥事件(不正)」が起きる可能性が高くなる。重大な不祥事件は組織の寿命を縮める。

 人の健康が変化するように、組織の健全度も変化する。健全性をどのように測定し、維持・改善させるかが、「組織運営の健全化の課題」だ。

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