先週のマーケティング研修は、ケース・メソッドのプログラムでした。某大学のビジネススクールで作成された、『有名食品メーカー』のケースです。
マーケティングの基本や手法を学ぶ研修ですが、ケース・メソッドなら様々な部署の受講生が集まっても討議をすることができます。ある程度の分量(A4、16頁)があるので、事前の読み込みが必須です。また、論点は事前に提示して、意見をまとめてから参加してもらうことが重要です。
ケース・メソッドは、受講生自身が答えを模索する過程での学びを重視します。講師が予め正解を用意しているものではありません。日々、答えを模索することに慣れている経営管理者には、効果的な学習方法です。中堅社員の研修では、“結局、正解は何か?”と、正解を求められることも少なくありません。
受講生満足の観点から、ある程度の模範解答を提示することも、必要かも知れません。これは、教育サービス提供者の柔軟性と言えるでしょうか、それとも迎合でしょうか。