先月のプレゼンテーション研修で、効果的な話し方の実習を行った。
プレゼンテーション・スキルは、企業人教育であればビジネス・スキルの中のコミュニケーション・スキルの一つに位置づけることができる。ビジネスパーソンの必須スキルである。
人に話すことを苦手にしている社員は多い。職場生活でも、どのような職種でも人と話す機会はある。関係者とうまく話すことができなけば、人間関係にいても業務でも様々な不都合が生じる。
発表や説明をしたり、説得をしたり報告、連絡、相談をする際には、必ず「話し方」が必要になる。
今回は、「発表」を想定した研修プログラムだ。その成果は、「提案」を「発表」することにより「採用」してもらうことにある。
「採用」のためには、2つの準備が必要だ。(1)よい提案内容(2)効果的な伝え方。提案内容は、問題解決の技法を活用して提案書を作成し、説明するための原稿を作成する。
効果的な伝え方は、(3)パワーポイントでスライドを作成し、(4)話し方の訓練をする。
今回は、原稿に音楽記号をふって発表の練習をした。原稿の読み上げに強弱や速度の変化をつける。聴き手にインパクトを与え、提案内容を記憶させるためだ。
例えば、f(フォルテ:強く)mf (メゾフォルテ:やや強く)f f(フォルテシモ: とても強く)P (ピアノ: 弱く)mp (メゾピアノ: やや弱く)PP(ピアニッシモ:とても弱く)sotto voce(ソットボーチェ:声をひそめて)mezza voce(メッツァボーチェ:中くらいの声で)(クレッシエンド:だんだん強く)(デクレッシエンド: だんだん弱く)などの記号をふり、何度も読み上げることで発表は格段に上達する。