変化と競争の時代を勝ち残るには、差別化が重要です。競争相手とは異なる、効果的な活動を行う必要があります。そのためには、多様性のある人材の活用が欠かせません。
今、その代表格が“女性”ということになるのでしょうか。新しい考えの提供者である“若い人たち”も、時代が求める人材と言えるでしょう。多様性のある人材として、注目されています。
問題は、そういった人材が活き活きと働き、期待する成果を上げられる環境が整っているか、どうかです。今までになかった考え方、新しいアイデアなら、即採用というわけにはいきません。組織が混乱し、逆効果となることもあるからです。変化をマネジメントして成果に繋げることは難しいことです。(結果責任をもつ管理者には、わかるでしょうが、アイデアを出すだけの人材にはわかりません。)
組織の環境整備は、遅れています。人材を登用することは決められても、その人材を活かす制度・仕組みづくりは、進んでいません。特定の人材を優遇する制度では、不公平で軋轢を生みます。(優遇された人材が、苦しみます。)
性別や経験を問わず意欲と能力があり、成果を上げた人材が評価される制度をつくりましょう。そのためには、新しい評価基準をつくる必要があります。
また、能力開発のため体系的な研修を行い、公平な競争を促進しましょう。明確な評価基準と能力開発の機会を提供して、切磋琢磨することにより、組織は活性化し、競争力が向上します。その結果が企業業績となります。