昨日のコーチング研修で、改めて思いました。コーチングで、成果を出すには、“前提条件”が大事だと。コーチングが普及して、かなりの年数が経ちます。コーチング研修を実施した企業も多くあると思います。
一般的に、コーチングは、部下の自主性を尊重し、信頼し、任せることで自律性を促すと、考えます。性善説に立って、お互いを信頼しあうので、双方とても気分よく仕事に取り組めるわけです。
その後、職場での実践結果はいかがですか?あまりよい話は聞きません。コーチングの成果が出ていない。効果がない・・・。
それは、“コーチング手法”が悪いわけでも、“あなたのコーチング・スキル”が、悪いわけでもありません。“前提条件”整っていないことが原因の一つです。
コーチングの“前提条件”は、上司と部下の信頼関係です。信頼できない部下に仕事を任せるわけにはいきません。リスクが大きすぎます。信頼できる部下は、基本を理解し、実践している部下です。
基本も“気づかせろ!”と、言うかも知れませんが、基本は、教え込むものです。“刷り込み”をすることで、基本を理解し、一定の経験を積むことで、“通用する意見や考え”をもつものです。
企業人の基本は、次のようなものです。①うそをつかない。②約束は守る。③人に迷惑を掛けない④素直に謝る。⑤人の話を聞く。⑥上司に対する態度⑦口の利き方⑧質問されたら、まじめに答える。⑨一生懸命考える⑩仕事には真面目に取り組む、切りがないですが、基本を“気づかせる・考えさせる”ことは、大変難しいことです。
更に、担当業務遂行の基本には、①基礎知識②仕事の進め方③手順・手続きなどがあります。基本の習得と一定の経験を積むことで、自分なりの意見や考え方、方法をもつものです。
結論、経験が少ない者には、“ティーチング”を徹底し、基本が身についてから、コーチングに移行すべし。
コーチングは、部下を自律させる効果的な指導方法です。上手に使いましょう!
以上