今週は、一般社員を対象に2日間の「リーダー研修」を行っている。
管理者研修との連動性はないが、いずれ管理者になる一般社員は、「リーダー」を目指す。役職は係長や主任だが、当面求められる役割はリーダーだ。
これまで、プロ・マネジャーの必要性や制度、教育について書いてきたが、育成過程における通過点として「リーダー」の経験は重要だ。
マネジャーの早期キャリア選択は重要だが、登用までには時間が掛かる。当面の目標としてリーダーを目指し、マネジャー就任までの経験を積ませればモチベーションは持続する。
また、リーダーを経験させることで、マネジャーへの選抜、適正評価、キャリア面談によるコース変更を行うことができる。
「マネジャー研修」「リーダー研修」を行っている会社は多いが、前提は「複線型人事制度」があり、「キャリア開発制度」の中で、「教育体系」に基づいて計画的に実施されることが重要だ。
本人のキャリア選択による意思決定と周囲がマネジャー候補と認識して接することが、プロ・マネジャーを育成する環境となる。