10月から12月は「新入社員フォローアップ研修」のシーズンだ。「新入社員研修」のセット企画が多いので、7か月から9か月の成長を確認するのも楽しい。
新人を含めた若手社員の早期戦力化のための研修ニーズは相変わらず多い。
研修の目標観は、(1)職場生活を振り返る(2)問題解決の基本を学ぶ(3)2年目に向けた行動計画の作成、としている。問題解決は、自律型社員の育成のために自分の問題を解決するために学ぶ。
振り返りの方法は、多々あるが、「キャリアライフライン」の実習を行う。入社してから研修までの満足度を線で表し、主な出来事をワークシートに書き込む。縦軸に満足度をとり横軸に時間をとる。視覚的に振り返ることができるのでわかりやすく、他者との情報共有がしやすい。
働くうえでの満足のポイントを自己理解することで、今後のキャリア形成のポイントがわかる。満足要因は大きく分けて業務と人間関係にある。業務の満足度は結果と過程に分かれ、内部(上司・先輩)と外部(顧客・取引先)の人間関係に分かれる。
それらの要因がうまくいっていれば満足が高く、うまくいっていなければ満足が低い。その材料を使って、会社で働くことと人間関係づくりの基本を確認する。他責を自責に転換し、自分の満足度の理由と満足を高めるためにできることを考える。
満足度の低い受講生には、アドバイスする。①職場生活に高い理想をもつと満足度は低くなる。②自分の行動を変えないと何も変わらない③現在も仕事を続けていて生活を安定させていることはとてもよいので、自信をもつこと。