本当に必要なビジネスマナーとは・・・。

 3月から4月にかけて毎週、どこかで新入社員研修が実施している。

 研修プログラムには、定番の学習項目としてビジネスマナーがある。ビジネスマナーは広範囲にわたるが、重視しているのは“謝罪の仕方”である。

 経験のない職場のエチケットや不慣れな敬語の使い方や電話応対など学ぶことは多い。研修で初めて知り、理解し、訓練するが先輩社員と同じレベルになるわけではない。

 実際に身に付くのは、職場配属後の日々の体験である。研修の学習環境と実際の職場環境は同じではないから、基本(前提となる知識と方法)を学ぶ。

 研修での学びが直接活きる項目は、“謝罪”である。なぜなら、新入社員は必ず失敗するからである。研修での学びが、配属された職場で使われないビジネスマナーも多い。

 失敗した時には、本人の地が出る。表情や態度に本人の本音が出るので、訓練が必要だ。(これまで大きな失敗した経験がなかったり、謝罪を避けて生きてきた人も多い。)

 謝罪の場面は、問題が起きている時なので、適切な対処が出来なければ周囲に迷惑が掛かると共に新入社員は自信を失う。

 しかし、“きちんとした謝罪”ができれば、多くの問題は解決し、むしろ新入社員の評価は高まるのだ。そうすれば、本人は、“もう一度頑張ろう“、という気持ちになる。

 うまくやれるようにしてあげる教育も必要だが、本当に困った時の対処の仕方を教える教育はもっと大事なのだ。

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