疑似体験:現実に似せた状況に身をおき、現実に起こるであろう感覚を体験すること。
新入社員研修は、疑似体験の場だ。職場で働き始める新入社員に必要な教育は、職場生活を円滑に進める知恵を身につけることだ。
会社で働いた経験がないので不安も大きい。(何が起こるか、想像できないからだ。)怒られることを嫌がるので失敗を恐れる。そのため消極的なったり、正解が分からなければ行動しないということになる。
学生として優秀でも会社員としてうまくやれない人は多い。職場配属前に疑似体験を通して学ぶ意義は大きい。
「職場では、こんなことをしてはダメなんだなぁ」「上司は、こんな時に怒るんだ」「何だか機嫌が良さそうだ」「ほめられた!」と研修の中で感じさせることが重要だ。
大事なことは、体験させるだけでなく、その理由を理解させ、納得させることだ。基本がわかれば応用することで学習が進む。
研修は、会議室で行われるのであくまで疑似体験だ。いかに職場に近い状況を研修で設定できるか、がプログラムの勝負だ。≪続く≫