「発散」と「収束」は、問題解決の基本だ。問題解決は、多くの情報から必要情報を抽出し、論理的に判断してまとめ、結論を出す。
「自己主張」の環境は整備されている。人の意欲も高まり主張の場もある。意識啓発、能力開発、技術革新の成果だ。
問題解決のステップは、「発散」の段階まで進んだ。多くの主張をまとめて結論を出す「収束」の段階にきている。
「問題解決」の全体像を知ると「発散」の行き過ぎは不安になる。この「発散」は「収束」させなければならない。「結論」を出したとしても受け入れられるかわからない。
「発散」と「収束」を同じメンバーで進めれば、整合性をとりながら結論に至ることができる。不特定多数の「発散」を「収束」させ「結論」を出し「実行」し問題を解決することはとても難しい仕事だ。
それは、多くのリーダーの課題だ。「発散」が得意な人の多くは、「収束」まで考えていないことが多い。考えていたとしても極端で全体の整合性が取れない「結論」を主張することが多い。
よい「結論」を「実行」しなければ、多くの人を不幸にし「不満の自己主張」が再発散される。「訓練」を積んだので、より鋭く激しい「発散」が展開される。
そして問題解決は更に難しいものになる。リーダーはどうすべきか。