研修プログラムは、多々あるがどのような内容を実施すべきか。基本的にはクライアントの意向に従って、教育会社や講師がカスタマイズすることは当然だが、選択に迷う研修担当者もいるだろう。
経営者の方針や時事的な問題意識で実施する場合はテーマ選択の余地はない。
『新任管理者研修』のプログラムは、役割理解を前提に①仕事の管理②問題解決③人間関係④部下指導で構成する。短時間であれば講義中心の知的理解を目標にする。2日~3日の時間が取れれば、討議、実習を行い体験理解を目標にスキルアッププログラムを組むことができる。
研修時間が長いほうが、効果が見込めるが、“これだけ時間を掛けなければダメだ!”ということはない。研修プログラムはもっと柔軟なものだ。
パッケージ・プログラムは、商品が決まっているので“買う、買わない”の判断になるが、研修担当者と講師が話し合いながら“プログラムを創る”作業が重要だ。
研修担当者は、当然だが業務知識として研修の知識が必要だ。また、受講生の研修ニーズを把握しておかなければよい判断ができない。そして講師は、研修のプロとして経験に基づいた知識、技術、柔軟な発想でプログラムを作成し、クライアントの期待に応える。
双方の対等な努力がよい研修をつくるのだ。