人の話し方は千差万別である。声の大きさ、話すスピード、滑舌などは本人の特性が表れる。
友達や上司、お客様など相手や状況によっても話し方を変える。対話の知識や技術、状況判断力の高い人ほど対応力に優れているため変化は読みづらい。
不安な状態の話し方には特徴がある。外見を整えたり、態度に注意することは比較的容易だが、発声や相手との会話に対応させて通常を装うことは難しい。
表情と発声のコントロールは似ているが、もともと表情の乏しい人は多く、変化がわかりにくいので注意が必要だ。発声には、さまざまな変化のパターンがあるのでよく聞いていればわかる。
話し方は、聴覚による記憶だ。例えば、電話応対は外見や態度の視覚による記憶は残らないが、相手の話し方に集中するので推測できる。(性別、体型、姿勢、心情、性格、能力など)
不安状態の話し方は、通常と比較して①極端に声が大きい②キーが高い③声が小さい④無口(黙る)⑤ぶっきらぼう(乱暴)⑥声が震える⑦早口⑧言葉をかむ⑨極端に丁寧⑩敬語の多用、など。
相手の話し方を注意深く傾聴しよう。外見と態度の特徴と合わせて判断すれば、相手の心理状態はよくわかる。